×

【編集部コラム】パチンコ業界で働くと「結婚」には不利になる場合も、婚活中の人は気を付けたい

※写真はイメージです。

私が「婚活」を始めたのは今から10年ほど前のこと。「結婚相談所」はもちろん、「お見合いパーティー」なんかもハードルが高い気がして、まずは手軽に始められる「ネット婚活」にチャレンジしてみたのだった。

お相手のプロフィールや掲載写真を見てアプローチをかける。そこでリアクションを頂けると、まずはサイト内でメッセージ交換出来るように。そして一週間の期限後に「連絡先を交換したいかどうか」を判断する、そんな仕組みだった。そこでメールアドレスやLINEのIDを知った後は「お二人でご自由にどうぞ」という感じである。

なので、まずは会員女性のプロフィールを閲覧することから始まるのだが。項目の一つに「お相手に対する要望」という欄があった。まあ当然と言えば当然の話だが、同欄には「収入」などに関する生々しい希望は書かれていない。代わりに「暴力を振るわない人」とか「特定の宗教に熱心ではない人」といった当たり前のことを記載している方が実に多いもの。

そうした中で、最も多い(というかほとんどの人が書いているようにすら見えた)のが「喫煙者お断り」である。むろんタバコを吸う人間が嫌われていることは理解していたつもりだが。ここまでとは正直思っていなかった。結婚相手に求める要望として「暴力・宗教・タバコ」という三点セットをどれほど目にしたことか。喫煙者というだけでDV男と同じくらい嫌われているのだと思うと、どうにもいたたまれない気持ちになってしまう。なので仮に、これから婚活を始めようと思っている喫煙者の方が居るとすれば、まずは禁煙に取り組むことを強くお勧めしたい。

などと言いつつも、私自身は昔も今も喫煙者である。というわけで、想像以上にネット婚活は大変だったのだが。それでも、結果的にはまずまず有用なツールだったと言ってよいだろう。何だかんだと言いながらもそれなりの出会いはあって、活動していた5年間で10人ほどの女性とお付き合いをさせて頂いた。中には交際期間が1年以上だった女性も。そして、その内2名とは真剣に結婚を考える間柄にまで発展したのだから、ネット婚活もけっして侮れないものである。

と、ずいぶん前置きが長くなってしまったが、残念ながら私は未だに独身のまま。

むろん、その原因の大部分は自分自身の人間性にある。欠陥だらけの人間であることは一切否定しない。それでも「そんな人で構わない」と言ってくれた稀有な女性と出会えたはずだったのだが。私の仕事は「パチンコ業界に関わること」だと話しただけで、びっくりするほど事態が変わってしまったのは本当に苦い記憶である。

念のために記しておくと、「パチンコ業界で仕事をしていること」を隠そうなどという気持ちは微塵も無かった。ちなみにネット婚活を始めた際には、プロフィールの仕事欄にも普通に記載するつもりだったのだが、何故か『パチンコ』の4文字を入れるとプロフィールのアップ時にエラーメッセージが出てしまう。不適切な表現云々と。これはあくまでも私の推測だが、パチンコの下3文字がNGワードとして登録されているようだった。

いずれにしても、結婚を意識した一人目の女性は『パチンコ』の4文字に大きなアレルギー反応を示して、その後に結局別れている。パチンコにアンチが多いことは理解していたつもりだったが、ここまで拒否されるとは。これはもう最初に伝えないと話にならない。そう思って、以降はお付き合いする段階で必ず仕事の内容をつぶさに伝えていたものだ。

そうして出会えた二人目の女性。彼女自身はパチンコに興味は無く「仕事なのに気にする方が変だよ」と言ってくれたのだが。ご両親が『パチンコ』の4文字に反発。それをきっかけにギクシャクするようになり、こちらも結婚までには至らなかった。

その後はネット婚活を続ける意欲も薄れてしまい、コロナ禍によって完全に断念。さすがに今さら結婚云々という歳でもなくなっている。まあ一人身の自由を謳歌させてもらおうと強がりを言ってみつつも、「パチンコのイメージが悪いこと」自体は気にならないといったら嘘になる。

おそらくアンチの方々が思っているより至極真っ当な業界なのだが、それを伝えることは本当に難しい話。パチンコへの嫌悪感が少しでも薄まるために、これから我々は何をすべきだろうか。


コメント:15件 コメントを書く

  1. 店員パンチパーマとか前科者夫婦住み込み労働とかの最悪に近い時代のパチンコ屋を見ているだろうから、相手方ご両親に理解してもらうのは難しいだろうなぁ

    31
    1
  2. 親の世代には世捨て人のイメージが払拭できない。

    26
    1

-コラム
-

© 2024 パチンコ・パチスロ業界のニュースサイト「パチンコ・パチスロ情報島」