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【寄稿コラム】パチンコホールで新卒採用者が増えることには「デメリット」もある

今年も多くの新卒採用者がホール企業に入社した

今から25年前。私が就職活動を始めた頃に『マルハン』の会社説明会があった。パチンコファンにはもはや説明不要のリーディングカンパニーである。ちなみに当時もそれなりの規模を誇っていたはずだが、「就職先としては全く考えられない」というのが正直なところだった。

大学まで行かせてもらい、東京での一人暮らしも支援してもらった身としては「パチンコ屋に就職する」なんて親に言えるものではない。残念ながら、当時はまだまだそんな状況だったのである。それでも私が説明会に行ったのは、参加者全員に「お昼ご飯」が出るから。

このように文字通りの冷やかし気分で参加したものの、担当者の話が存外に面白かったことをよく覚えている。そして最後に「一緒に成り上がろう」と握手された際には、だいぶ心が揺れ動いていたものだ。結局、第一希望の出版業界で内定をもらえたためにパチンコホールへの就職は実現しなかったのだが。今にして思えば失敗だったのかもしれない。

あれから20年以上。今では新卒採用を行うパチンコ経営企業も何ら珍しくなくなった。「時代が変わった」などとよく表現されるが、個人的にはこの点が最も変わったと感じるところである。

「業務マニュアルの改善を手伝って欲しい」。パチンコ経営企業からそうした依頼を受けて、コンサル的な仕事に取り組んだ時の話。まずは現状を把握しようと、経営ホールを順次訪問して全スタッフからお話を伺うことに。すると皆さんが本当に素直で驚かされる。

客観的にみると少し変わったハウスルールも、抵抗なく受け入れているようだった。疑問に思ったりしないんですかと聞いてみても、「こうするように教わったから」と特段不満はないらしい。そんな風に決まり事を遵守している一方で、自ら何かを変えようとする姿勢は全く感じとることが出来なかった。社員の大半が新卒採用者であると聞いて、妙に納得したものである。

今や、従業員の中で「新卒」の占める比率がとても高い企業が多数存在している。会社の方針を理解し、共通の認識と目標をもって、素直且つ前向きに業務に取り組む人達。そういう新卒採用者が増えるメリットは言うまでもなく素晴らしいものだ。

しかしながら同時に「自分で考え、自分で決めて、自分で行動する」という危機意識の欠如が目立つ点は、共通する課題といえるかもしれない。「作業をこなすこと」が自身の仕事だと勘違いしてしまう。そんな風潮が蔓延している中で、厳しい時代を乗り切ることが果たして出来るものか。

新卒採用者が増えることのメリットとデメリット。新年度を迎えたこの時期に、改めて見つめ直して欲しい。


コメント:19件 コメントを書く

  1. まず、マルハンという超絶ブラック企業に就職しなかったのが失敗という時点でパチ屋の実態を全く理解してないですね。
    それと、新卒の多い企業は単純に社会経験のない人達を洗脳してるだけですからね。
    特に、○ハンには○ハンイズムというものがあり、宗教のように完全に従業員を洗脳させようとしてる危ない企業ですからね。

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  2. パチ屋の広告塔ですか?2006年にパチ禁止になった韓国で活躍して下さい。

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