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【寄稿コラム】LGBT社員の効用

第一印象は男性の割には「小柄だな」。その後3~4回顔を合わす機会があった。顔を見かけるたびに何か引っかかるものを感じていたが、それがついに氷解する日が来た。

主任に昇格したことでインタビューすることになり、目の前で40分ほど話を聞いた。名刺には男性の名前が印刷されているが、確信した。間違いなく、目の前の男性は女性である、と。

取材が終わり、上司に確認すると「戸籍上は女性だが、会社では男として働いている」と明かしてくれた。

長らく人生を送っているが、レズビアンに出会うのは初めての体験だった。この会社はレズビアンと承知した上で採用したのだが、それだけ仕事では能力を発揮することを認めたからだろう。

それだけではない。その会社にはゲイの従業員が働いている。

面接では男を装っていたが、職場に慣れるとだんだん地金が出てきた。仕事で失敗して叱ると「いや~ん」とオネエ言葉が出るようになった。

そのうち、接客でもオネエ言葉が普通に出るようになったのだが、大当りしたお客さんには「わ~おめでとう。良かったじゃない」と逆にフレンドリーな接客が受けるようになった。

彼の話ぶりやリアクションは特におばちゃん層にはすこぶる好評で、彼を探し出して会話してから遊ぶほど。彼目当てで来店するファンも増えたという。お客さんを楽しませる彼はある種のエンターテイナーともいえる。

ロボットのような作り笑いの接客は、お客さんの方からすれば嫌悪感の方が先立つ。それよりもオネエ言葉のフレンドリーな接客の方が好感が持たれることもある。

パチンコホールは昔から職を探す弱者には優しかった。LGBT時代、セクシャル・マイノリティーも大歓迎というぐらいの発想がパチンコホールには必要なのかも知れない。


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