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【寄稿コラム】スマスロに搭載される新機能「コンプリート機能」は1万9000枚リミットではない

今年7月のスマート遊技機フォーラムで公開されたコンプリート機能発動前の事前告知例

11月21日より導入が始まるスマートパチスロに搭載される新機能の一つとして「コンプリート機能」が挙げられる。

「コンプリート機能」とは、著しい出玉の発生を防止するため、規定の獲得玉数・枚数に到達した時点で遊技機が停止し、当日中の稼働が行えなくなる仕組みだ。既定の獲得玉数・枚数は“40万円を下回る程度の数値”を基準に設定されており、パチンコは「MY9万5000個」、パチスロは「MY1万9000枚」となっている。

これらの数値はMY(最大獲得)であり、「9万5000個・1万9000枚リミットではない」点に注意する必要がある。私の周りでもMYについて知らない人がいたので改めて説明しておくと、MYは玉・メダル数が最も減少した時を起点として算出する最大獲得であり、例えば2500枚投資している場合は差枚+1万6500枚の時点でコンプリート機能が発動してしまう。

なお、同機能発動前には事前告知が行われる仕組みが搭載されている模様。パチスロだとMY1万8500枚以上となったタイミングで、液晶を初めとしたデバイスによってユーザーがコンプリートまでの枚数を認識出来る形がとられている(※画像参照)。

到達後の状態は(パチスロの場合)設定変更で解除となるため、翌日の朝は必ずリセット状態となる。もちろんそんなに発生するものではないが、今後登場するであろう“リセットに強い旨みが存在する機種”を狙う場合はチェックする要素の一つとなりそうだ。

コンプリート機能については、ユーザーの立場からすると出玉性能に上限が設けられたというイメージから少なくとも良い印象は持てないだろう。しかし、旧規則機時代に一部で発生していた「高すぎる射幸性(一撃2万枚等)」が問題視されていたことを考慮すれば、同機能の搭載によって旧規則機以上の出玉は絶対に発生しないことが約束される。

規則を制定する警察庁の視点で考えると、例え規制緩和を行ったとしても「過去のような高射幸性の問題は発生しない」といった判断が下せるため、同機能の搭載は規制緩和に向けた第一歩の機能と言えるだろう。


コメント:19件 コメントを書く

  1. そんな全国でも数人〜数十人ぐらいしか発生することができない機能より、大多数の人が経験するであろう酷い吸い込みの部分に規制をかけるべきなのではないだろうか。メーカーやパチ屋がまずやることは筐体、備品のコストダウン化や通常時の営業の節電、営業体制の見直しから始めるべきじゃないぢろうか。客からぶんどることしか考えてないのは頭おかしい

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  2. 残り500枚で告知は遅くないか?
    ただでさえ有利区間で切り捨てがあるのに、コンプリート発動で有利区間完走できないのが確定してるの隠して当たってから告知だと補償要求する客絶対出るぞ
    少なくとも有利区間完走まで取り切れない事が確定してる有利区間の開始時点で告知すべき

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