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【拝二刀の訪遊記⑩】パチンコ台を如何に速く設置できるかを競い合う、賞金総額200万円の「iスポーツ」予選会をリポートする

一般財団法人「日本iスポーツ機構」は2022年9月10日(土)に、東京都板橋区のP-SPACEにて『日本シリーズ2022』の予選会を開催しました。今回はこの予選会の模様をリポートいたします。

そもそも「iスポーツ」とは何でしょうか。iスポーツとは、ぱちんこ業界発のスポーツとして、1対1で遊技機取り付けのスピードと精度を競い合う競技です。またこのiスポーツを通して、人々の競技力及びスポーツ精神の向上を目指し、健やかな社会とスポーツ文化の発展に貢献する目的があります。

2020年11月に同機構が設立され、翌2021年5月に実質的に初めての競技大会が「第1回入替屋選手権」と称して行われました。ちなみに、この時の優勝賞金は20万円でしたが、今回第2回大会の優勝賞金はその5倍となる100万円であり、総額は200万円です。

数回の競技を経て、最速で正確に遊技台を設置するだけで、上手くいけば100万円を手にできるなんて、このご時世でスゴイことですね。

なお、今回の予選会は2回に分けて行われます。今回9月10日の1回目は、一般参加者や入替経験をしている業者を中心にしたものでした。

一方で2回目は、10月8日にパチンコ店の従業員を中心にした予選会を開催予定です。ちなみにiスポーツに参加するためには「iスポーツファイター」のライセンス資格が必要です。同機構のHPなどにアクセスをして、基本的な入替作業の知識を問う設問に回答し、合格すれば資格を取得できます。

予選会では、参加者1人あたり2回までタイムトライアルが可能です。設置タイムの他に、ルール上でのペナルティ加算方式を用いて順位を決定します。今回の予選会参加者は24名でしたが、ここから上位16名が11月に行われる本大会に進出できます。

ここで、あらためて簡単にiスポーツ競技の流れを説明しておきますね。競技用島からぱちんこ遊技機を取り外して、また設置するまでのタイムを計測。しかし設置が早いだけでなく、むろん正確性も問われます。設置した遊技機の指示傾斜や取り付けの順序などが審判によってチェックされ、設置タイムにペナルティタイムが加算される方式です。

実際の現場を見ていると、20代から40代まで幅広い選手の皆さんが緊張感を持ちつつ、かつスポーツ競技として一喜一憂する姿を垣間見ることができました。

ちなみに今回の最速タイムは1分11秒ほど。その他は1分30秒から1分50秒辺りとなって、以前よりもだいぶ時間は短縮されていました。しかし傾斜の精度やその他のミスによる減点も多数発生。その総合タイムから、11月の本大会進出者は僅差の勝負となっていましたね。

なお、今回の予選会に立ち会った日本iスポーツ機構の大原弘代表理事からは、次のように感謝の総評がありました。
「本日予選会に参加された全24名のiスポーツファイターによるその力強く闘志に燃える姿は、大きな感動を与えて下さいました。今回の課題としては、競技スピードもさることながら、正確性・加算タイムをどのように減少させるかではないでしょうか」と。

次回は10月2週目の土曜日、パチンコホール関係者による予選会が開催されます。普段から入替作業を行っているホール関係者ですから、その動作は熟知されているはず。一体誰が優勝賞金100万円を手にするのでしょうか。今から楽しみです。

■プロフィール
拝 二刀(おがみ にとう)
パチンコ歴20年以上のホール従業員。最近は財布事情も厳しく、公休日のパチンコは低貸パチンコのみ。条件が良ければ高速道路を使って片道1時間のホールまで打ちに行くマスクを被った変わり者。さらに、最近オープンした「ゲームセンタータンポポ」に足繁く通っている。


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  1. 牙狼の台で挑戦してほしい

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