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【寄稿コラム】消費者が行っているのは「節約」ではなく「予算配分」、お金を使うに値するパチンコ店にならなければ生き残れない

長くデフレ経済の日常を送ってきたので「値上げは悪、値下げは良」という思い込みが染みついている人は多い。

実際に、(自分の給与はあげてもらいたいが)自分の売っている商品の値上げはお客様から文句を言われるので嫌だ。そんな感覚の社員は少なくないのが実態だろう。政府が給与を上げろと言っても、この「値上げは悪」のデフレマインドがなくならない限り難しい話。

ところが世はすでにインフレ経済に突入している。値段が下がることはもうないのだ。そして、モノが売れないのは当然価格のせいだけではない。むしろ価格は二の次。では一番は何か。それは「自分にとっての意味」とマーケティングの専門家。

消費者がしているのは「節約」ではなく「予算配分」だ。必要に迫られて買うものはできるだけ少ない予算にし、自分にとって意味のあるものには多くの予算を配分する。「安くても買わない商品」と「高くても買う商品」。1万円を安く感じ、100円でも高いと思う心理は誰しも持つものである。

つまり価格を下げないと売れない商品は、価格以外の価値がないから。「意味のないグループ」から抜け出さない限りデフレ圧力は続く。そこから飛び出して「意味のあるグループ」に入り込めた商品は高い値段でも売れて、かつ満足度も高い。

パチンコ業界で言えば、最も分かりやすい例が中古台だ。良い台であれば販売価格の10倍近くでも買う店舗は多数出てくる。意味のある台を、そして意味のある店へ。


コメント:11件 コメントを書く

  1. 物価高でもあるし、コロナも怖い
    マクドナルドでバリューセットが買え、吉野家で牛丼特盛が喰えるゼニが
    くぎ曲げパチンコで1分でなくなってしまう。
    これを面白がってるのは業界関係者だけなのである。

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  2. 打ち手側とホール側で「遊ぶ」の意味に大分差があるんじゃないでしょうか?
    打ち手側の「遊ぶ」ってのは、勝ち負けは二の次で、好きな台で出したり飲まれたりのやり取りをしながら、対価に見合った楽しい時間をすごす事。
    ホール側が考える「遊ぶ」ってのは玉を弾かせるその動作の事を指しているの?スタート釘をガチガチに締めても、玉は打ち出してるんだから客は楽しんでるだろ!とでも思ってるのかな?

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