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【寄稿コラム】パチンコ業界では閉店だけでなくM&A案件も増加している、後継者問題も理由の一端

パチンコ業界ではここ数年でM&A案件がますます増加している。今年に入ってからも最大手のマルハンを始めとして大手チェーンを中心に、吸収分割による事業承継例は枚挙に暇がないところだ。

ただしこうした動きは、なにも苦境が続くパチンコ業界だけの話ではない。日本全体の話である。それはなぜか。戦後70年余りが過ぎた昨今、日本経済は「創業世代」が次々と引退期に入っているから。

戦後の焼け野原からのし上がってきた多くの起業家たちこそ、日本の高度経済成長を実現した立役者なのは間違いない。凡人の常識を軽々と超え、考えも及ばない商品・サービスを生み出すことで巨万の富を築いたもの。ただし当然、彼らも歳をとる。創業世代からの交代は業種を問わず否応なく迫られる。

そして中小企業の多くは後継者難という問題を抱えており、それはパチンコ業界も同じ図式。この状況で儲けているのがM&A仲介業者だ。いわゆるマッチングビジネス。しかし、スムーズに承継できる企業ばかりではない。功成り名を遂げた創業一族の後継者問題がいかに難しいかは、想像に難くないところだろう。

常識を飛びこえる戦略で企業を築いた創業者が事業承継に失敗する顛末で気づくのは、その振幅の大きさ。上も下も。そしてバカのやりすぎにも限度があるということ。下限をいかに常識の範囲内に留めておけるか。そのためには、苦言を呈す側近や自分の良心の声に耳を傾ける姿勢が必要となる。

フィリピン警察がユニバーサルの岡田元会長を逮捕したというニュースが流れてきた。他人事ではない。


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  1. で?

    1
    2
  2. スマートで台の状態が管理される。
    遠隔操作ができなくなるので廃業するのでは?
    深く考えすぎかな?

    1
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