【寄稿コラム】お客が多いからといって儲かっているとは限らない、パチンコホールにおいて客数と利益額は意外と比例しないもの

「お客は多いけれども利益はとれていない店」と「お客が入って利益もとれている店」がある。同様に「お客は少ないが利益は取れている店」と「お客も居ないし利益も取れていない店」がある。

閉店するパチンコホールの多くは当然ながらお客も利益も無いところ。それでは、次はどこか。

お客が多いからと言って必ずしも儲かっているとは限らない、とあるホールの営業責任者がそう話していた。自店と競合中の高稼働店も、実は毎月1億円近い赤字を出しているはずなどと。「むろん見た目は良いが、いつまでも続く営業手法ではない」とも。

なお、一概に稼働が低いといっても、すでに多くのホールは客付き率2から3割が当たり前だ。そんな状況を踏まえて次のように続ける。「今は欲しい台が機歴を足し合わせて1台300万円もする、利益がないと継続そのものが危うくなるよ」と。

かつては「抜いても抜いても」お客が追いかけてくれる遊技台がたくさんあった、とある別の営業部長。そういう機種をできるだけ店に揃えることが営業戦術の柱だった。しかしながら今は機械がない。なければ次に何を選ぶかで会社の性格が出るもの。1円と4円の戦術にも当然反映してくる話。

それを受けて、昔は高稼働で有名だった店のオーナーはこう言った。稼働がなくて利益を取る方法を自分は知らなかったと。だから今の利益中心の営業スタイルには正直ついていけないので、店の営業には一切口を出していないようだ。

「お客は少ないが利益は十分取れている店」と「お客は多いけれども利益はあまりとれていない店」。顧客目線からはどちらが良いか明白だろうが、ホール目線では果たしてどちらが優秀か。

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コメント 9件

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コメント一覧 (9件)

  • 従業員の雇用を守るとかあるでな
    Aが黒字でBが赤字だからBを閉店しましょうって単純な話じゃないだろ
    トータルで黒字ならどちらの店も営業続行だ
    儲けの多い少ないだけで判断するのはバカコンサルだけ

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    • 雇用も守る?
      非常に申し訳ないけど片腹痛いです。
      中にはそう言う企業もあるかとは思います。
      なぜなら離職率が7割とも8割とも言われてる業種ですからね。その証拠に若い人しかいないでしょ?数十年前からあるのに不思議で仕方ないです。

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  • ガラガラでも店が存続できるのは税金対策だからなんだよね。例えば、不動産業とか他業種でボロ儲けできていても、法人税払いたくないから赤字ホールを意図的につくる。
    法人をたくさん作る手もあるらしいね。
    ソフトバンクは巨額利益上げながら租税回避で法人税ゼロ円申告。パチンコ屋の場合は節税会社や不採算店舗を作るのかな?

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  • 閑古鳥でしっかり利益を抜く店に通う人は、近所且つ空いてる店が好きな層。
    何にしても頭数がかなり少ないうえ、新規客と入れ代わるサイクルの前に種銭が枯渇もしくは離脱する。
    この御時世だと中長期的に生き残れない、また挽回の芽すら放棄する経営だろう。

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  • 客がいなければ利益の取りようがないし、調整も効かない。客がいて緩急つける調整してこそが経営の醍醐味ではないか。送金やマネロン目的なら別だけど

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  • 関西有名ぼ○○○りホールの京一はどこもガラガラだけど、京都府宇治市に出店計画あるくらいやからな。ホント分からんよ。どこから金が出ているのか。

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