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【寄稿コラム】パチンコホールを複数やっていると閉め時が難しい、既に手遅れと映る企業もまだまだ残っている

田舎でパチンコ店を複数やっていると、多少「営業赤字」だからといって簡単に閉めるわけにはいかない。地方都市で店舗展開するホールオーナーがそんな風に話していた。

風評がすぐ伝わって、調子の良い店の稼働にまで影響するからと。しかしデータを見る限り、そんなことを言っている場合ではない。即閉鎖を進言したが、社員のモチベーションや地元の固定客に対するプライドなど、閉めない理由を力説するばかりだった。

もちろん、ある程度業績の良いグループ店が赤字をカバーできているうちはそれで良いかもしれない。

1年後、旗艦店の近隣に競合店ができてから業績が急速に悪化した。他店の赤字をカバーできる余裕などもはや無い。土地などの資産を売却し、営業を続ける店とやめる店を厳格に分け、資本を集中投下して再建したいと相談される。

ただ、売りたい価格では全く見向きもされない。ここまでが限界という提示値を更に2割も3割も下げる。それでも売れない。結局、営業赤字の店は閉鎖せざるを得なくなった。すでに風評被害を心配するほど旗艦店にもお客がいないのは皮肉な話。

そして転職先のない高齢社員は、そのまま雇用継続して既存店に配置した。お客よりもスタッフ数が多い店という笑えない状況に、オーナーが一言つぶやく。「結局、会社をつぶさないことが地域貢献だった」と。


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  1. 正直大手だろうがなんだろうがこの業界はもうお終いだと思います。これからもっともっと手がつけられない状態で閉店していくと思います。

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  2. 合理的思考は必要だとは思うがそこを突き詰めてしまえば、オーナーの思想が反映されない無機質な店になってしまう。

    地域に根ざしたオーナーの皆さんは、
    ビジネスではなく、商いをしたいと考えている。

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