新台導入状況、機種構成からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回ピックアップするのは1カ月強の期間をかけて全面改装し、12月21日に「123+N橿原店」をグランドオープンする「延田エンタープライズグループ」。
「延田エンタープライズグループ」は、主に「123」の屋号で大阪を基盤に全国で63店舗運営。運営店舗数ではダイナム、マルハン、アンダーツリー(キコーナ)、ガイアに次いで全国5位のグループである。
1店舗あたりの平均台数が773台と比較的大きく、1000台を超える巨艦店舗を10店舗も運営しているのが特徴的。また、今年8月には奈良県の『K-POWERS大安寺店』を傘下に収めたことは記憶に新しいことだろう。今後はさらにM&Aによる事業規模の拡大路線に入っていくのか注目である。
ところで、パチンコホールのホームページなどで「当店『○○(機種名)』全国最多設置店舗」という告知を見たことがある人は多いだろう。そこで、全国最多設置台数の機種数が多い店舗を調べたところ(1店舗における最多設置台数が20台以上に限定)、11月最終週時点において同グループの最大店舗『123+N布施店』(総設置台数2000台)が9機種で最も多かった。
「P大海物語4スペシャル」(158台)、「PF機動戦士ガンダムユニコーン」(107台)などが該当していた。
(総設置台数が日本で5番目に多い)2000台だから当たり前と思うかもしれないが、全国最多設置機種が1機種以上ある店舗が全国で107店舗、2機種以上ある店舗が13店舗、3機種以上ある店舗は6店舗しかない中で、9機種もあるということは大きな特徴としてあげられよう。
また、新台導入評価(※1)を見ていくと、「S」評価はパチンコで14店舗、パチスロで10店舗あった。一見パチンコに注力しているように見受けられるが、「A」ランクになるとパチンコが8店舗、パチスロが11店舗と、この上位2ランクの合計店舗数はほぼ同数となった。
店舗ごとに見ていくと、「S」「A」ランクの店舗のほとんどが、パチンコ・パチスロ両方が該当していたことから、グループとして各店舗の優先度が明確になっている印象を受けた。
これは資産価値額(※2)を見ても同様で、パチンコは20万2745円(全国平均:19万2442円)、パチスロは42万77円(36万5011円)と、全国平均を共に超えているもののその差はそれほど大きくなく、上位店舗は平均値を大きく超えていることからも明らかであろう。
ただし、規模に応じて差がついているということもなく、グループの平均設置台数を下回っている『123横浜西口店』や『123新市街店』では、新台導入評価がパチンコ・パチスロともに「S」であり、しっかりとした判断基準のもと店舗を運営しているのであろう。
さて、12月21日にグランドオープンする『123+N橿原店』の告知ポスターには「県下最大店舗」と記載されている。
『橿原店』のある奈良県の最大店舗は1000台を超えているので、グループ11店舗目の1000台以上の巨艦店舗となることが見込まれる。店舗ごとにメリハリがしっかりとしていることでも有名なグループであり、どのような店舗となるのかグランドオープンを待ちたい。
※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内となっている。
※2:資産価値
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる
早く大阪から消えてくれ…
大阪以外の方々も、延田グループでは、打たない事をお薦めしますわ。
どんどん潰れろ!脱法ギャンブル!