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【パチンコ経営企業分析】年明けに新規パチンコ店『楽園アメ横店』のグランドオープンを控える「浜友観光グループ」、特定の機種に依存しすぎない堅実な入替戦略を見せる

新台導入状況、機種構成からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回ピックアップするのは、設置台数3000台オーバーの超大型店舗を持つ「浜友観光グループ」。

「浜友観光グループ」は静岡県及び首都圏を中心に店舗展開する有力チェーンで、全て「楽園」の屋号を冠し22店舗を運営。1店舗あたりの平均設置台数が950台と、20店舗以上運営しているチェーン店の中では最も多く、1000台以上の巨艦店舗を8店舗運営している。また設置台数日本一を誇る『楽園大宮店(3030台)』をはじめとして、高集客店舗が非常に多く、営業力の評価は全国トップクラスであろう。

そんな「楽園グループ」の新台導入評価(※1)を見ていくと、「S」評価はパチンコが11店舗、パチスロが7店舗、「A」評価はパチンコが2店舗、パチスロが5店舗となった。

3000台オーバーの『楽園大宮店』の評価はパチンコが「S」、パチスロが「A」であるように、若干パチンコに注力しているような印象を受けるが、パチスロの設置台数が多すぎることが主たる要因である。

導入台数や1機種当たりの最多台数が評価項目であるので、大型店舗ほど評価が高くなる傾向であるが、新台回転率(新台導入台数÷設置台数)の項目が大きすぎる店舗になるほどネックになるため、パチスロの新台導入評価の「S」ランク店舗がそこまで伸びていない。

資産価値額(※2)を見ても同様の傾向が見られ、パチンコは27万8947円(全国平均:19万2442円)、パチスロは38万2798円(36万5011円)といずれも平均を超えているものの、パチスロはほぼ平均値であった。

店舗別にみても、『楽園大宮店』のようにパチスロの設置台数が多い店舗の資産価値額がそれほど伸びていない傾向が見られた。

これらについては、規模が大きいものの全体のバランスを崩してまで無理な入替戦略は行っていないことと、また1店舗おける1機種100台以上の設置機種がほとんどないことから、1機種に依存しすぎない戦略をとっているものと思われる。ただし、導入自体は規模に応じてしっかりと行っていることは記しておく。

年明けには『楽園アメ横店』がグランドオープンする。同店は、「楽園グループ」の中では規模は小さい総設置台数887台。逆にこの規模の店舗で、どのような戦略をとってくるのか非常に楽しみである。

※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内となっている。

※2:資産価値
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる


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