新台導入状況、機種構成からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。新台導入評価が「S」ランク店舗周辺の状況を見ていく。
今回対象とするのは、東京都立川市にある「立川駅」前。立川駅はJR線が通るターミナル駅で、1日平均の乗車人数は13万人以上。これはJR東日本管轄内で13番目に多い。
その駅前で営業しているパチンコホールは浜友観光グループの『楽園立川店』(1,552台)、NEXUSグループの『Super D’station立川店』(1,009台)、ジョイパックレジャーグループの『P-PORT PREGO立川店』(1,005台)、SUISHAYAグループの『ハイパージアス立川店』(982台)の4店舗。
3店舗が1,000台以上の巨艦店舗、残りの1店舗も982台と非常に大きく、1店舗あたりの平均設置台数は1,137台となっている。
パチンコとパチスロの比率は「58:42」だが、店舗別にみていくと、『楽園立川店』は「50:50」で、『ハイパージアス立川店』は「72:28」であるように店舗によって比率は異なる。
さらに貸玉についてみていくと、通常貸玉と低貸玉の比率は「76:24」だが、『ハイパージアス立川店』のみ通王貸玉と低貸玉の比率が「86:14」と唯一通常貸玉の比率が80%を上回っていた。
この立川エリアの新台導入評価を見ていくと、パチンコ・パチスロがともに「S」評価なのが、『ハイパージアス立川店』。そして、『楽園立川店』がパチンコは「S」、パチスロが「A」評価。
『Super D’station立川店』はパチンコ・パチスロともに「A」評価で、『P-PORT PREGO立川店』がパチンコ・パチスロともに「B」評価であった。
また、前回(6~11月集計分)で見ていくと、『ハイパージアス立川店』『楽園立川店』がともに「S」で、残り2店舗がともに「A」評価であったように、各店舗とも積極的に新台を導入しているといえよう。
店舗別の新台導入台数を見ても、『楽園立川店』の1,100以上を筆頭に、『ハイパージアス立川店』『Super D’station立川店』が700台以上、『P-PORT PREGO立川店』も500台以上と非常に多く、4店舗で3,000台以上の新台が導入されていた。
次に各店舗の資産価値額を見ていくと、『Super D’station立川店』はパチンコが36万3649円、パチスロが58万240円。『ハイパージアス立川店』はパチンコが30万2124円、パチスロが68万501円。『楽園立川店』はパチンコが29万8656円、パチスロが34万5124円。『P-PORT PREGO立川店』はパチンコが24万5730円、パチスロが37万170円と、若干店舗によってばらつきは見られた。
なお、12月の平均はパチンコが18万5151円、パチスロが37万2603円であるので、パチスロの資産価値額が平均未満の店舗もあった。
大型店舗しか営業していない「立川駅」前エリアは、総じて積極的に新台を導入する店舗が集中しており、今年も激戦状態が継続していくのだろう。
※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内となっている。
※2:資産価値
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる