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【パチンコ経営企業分析】浜松市東区のパチンコ市場、『SUPER CONCORDE 市野店』と『楽園上新屋店』の巨艦ホールが熾烈な競争状態

新台導入状況、機種構成からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。新台導入評価が「S」ランク店舗周辺の状況を見ていく。

今回対象とするのは、静岡県浜松市の東区。浜松市東区は浜松市7区の中で2番目に小さいものの、人口は約13万人で中区に次ぐ人口数である。

そんな東区で営業しているパチンコ店は8店舗で、総設置台数は6269台。1店舗あたりの平均設置台数は784台と比較的大きい。店舗別に見ていくと、「新日邦グループ」の『SUPER CONCORDE 市野店』が1506台で最も大きく、次いで「浜友観光グループ」の『楽園上新屋店』が1177台であり、この2店舗が1000台以上の巨艦店舗となる。

そしてこの2店舗が半径1km圏内に位置し、熾烈な競争状態になっている。

この両店舗の新台導入評価は、パチンコ・パチスロともに「S」ランクとなっており、この両店舗のあるエリアから半径3km圏内には6店舗が営業しており、500~700台クラスの中型店舗も多いのだが、新台導入評価は高くて「B」ランクであるので、この2店舗とは新台導入において無理に競わないようなスタイルをとっているものと思われる。

また、静岡県にて23店舗営業している「新日邦グループ」においてこの『SUPER CONCORDE 市野店』は、最も設置台数が多い店舗であるので注力するのは必然であり、1000台以上の巨艦店舗を多数運営している「浜友観光グループ」においても、『楽園上新屋店』は静岡県内で最も設置台数が多いので、こちらも注力するのは当然であろう。

そのため、この2店舗の1年間の新台導入台数を見ていくと、『SUPER CONCORDE 市野店』が約1300台で、『楽園上新屋店』が900台超となっていた。

設置台数は『SUPER CONCORDE 市野店』のほうが多いので導入台数に差は見られたものの、両店舗とも非常に多くなっており、1台あたり45万円換算で算出すると、『SUPER CONCORDE 市野店』が約6億円で、『楽園上新屋店』が4億円超となる。

資産価値額で見ていっても、『SUPER CONCORDE 市野店』は、パチンコが51万1711円でパチスロが56万7264円。

『楽園上新屋店』は、パチンコが36万2609円でパチスロが51万1882円と、両店舗とも昨年12月における全国平均であるパチンコ:18万5151円、パチスロ:37万2603円を大きく上回っていた。

その中でも『SUPER CONCORDE 市野店』のパチンコの資産価値額が非常に高く、グループ内最多設置台数の店舗として注力している様子がうかがえた。

このように、お互いの旗艦店舗同士の熾烈な争いがデータから見て取れるのだが、このエリアから南東に約5kmほど離れた場所で、「浜友観光グループ」が新規パチンコ店『楽園浜松ザザシティ店』の出店を予定している。

また、東に約5kmほど離れた場所には、こちらも新台導入評価がともに「S」ランクの『マルハン浜松泉店』(888台)も営業している。

この『楽園浜松ザザシティ店』は浜松駅から徒歩圏内の複合商業施設内であるので、店舗の性格は若干異なるとは思われるものの、今後の勢力図の変化はどうなるのであろうか。新台導入評価や資産価値額といったデータの観点からも注目したいエリアである。

※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内となっている。

※2:資産価値
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる


コメント:2件 コメントを書く

  1. 記者さんの頭の中は 御花畑ですよね。パチンコの経営者が投資話し、融資をえようとする時にスケールメリットばかり取り上げる。
    それなら 潰れる店は無いですよね。

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  2. パチンコ、スロットの出玉だけで生計する者の育成が出来るのかだけ。専業や軍団の育成が業界の成長と社会貢献、専業や軍団の廃業が業界の衰退。

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