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【パチンコ経営企業分析】ダイナムの平均モデルといえる総設置台数480台のパチンコ店は214店舗、低貸専門店の比率は九州地方が高い傾向

新台導入状況等からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回ピックアップするのは、パチンコ業界で最多の経営店舗数を誇る「ダイナムグループ(※1)」。

「ダイナムグループ」は、「ダイナム」の屋号で運営している「株式会社ダイナム」(392店舗)、主に「夢屋」の屋号で運営している「夢コーポレーション株式会社」(31店舗)、主に「やすみ時間」の屋号で運営している「株式会社キャビンプラザ」(6店舗)の合計429店舗からなるが、今回は「株式会社ダイナム」の392店舗に焦点をあてていく。

同社は、沖縄県を除く46都道府県にて店舗展開し、総設置台数は18万台以上。1店舗あたりの平均設置台数は472台で、1000台以上の巨艦店舗は北海道北斗市で営業している『ダイナム上磯店』のみとなる。

同社における運営店舗の平均モデルといえる総設置台数480台の店舗は半数以上の214店舗におよび、特徴の1つである低貸玉専門店においても半数以上の208店舗が該当する。

このようなスタイルのため新台は積極的に導入しておらず、設置台数が「マルハングループ」以外の他社と違いすぎるので、月間の新台総導入台数は他社よりも遥かに多いものの、1店舗あたりの平均台数で見るとそれほど多くない。

経営店舗が多い都道府県は下表の通り。

都道府県 店舗数 都道府県 店舗数
北海道 23 茨城県 20
福島県 16 福岡県 16
宮城県 15 秋田県 13
群馬県 13 栃木県 12
千葉県 12 新潟県 12
山口県 12 熊本県 12

また、京都府(1店舗)、大阪府、奈良県(以上2店舗)であるように、北日本に店舗が多く、関西エリアにはそれほど出店していないのが特徴としてあげられる。

次に低貸専門店を見ていく。
最も店舗数が多いのは北海道の16店舗だが、エリア別にみた場合は下表の通り。

エリア 店舗数 低貸専門 比率 エリア 店舗数 低貸専門 比率
北海道・東北地方 92 48 52.2% 関東地方 75 31 41.3%
中部地方 70 39 55.7% 近畿地方 31 17 54.8%
中国・四国地方 58 25 43.1% 九州地方 66 48 72.7%

このように、九州地方が低貸専門店の比率が非常に高く、関東および中国・四国地方の比率が低くなっていた。

最後に新台導入評価(※2)を見ていく。
低貸専門店が主流であるので、「S」「A」ランクの店舗はそれほど多くはなく、「S」ランクはパチンコが10店舗、パチスロが4店舗。「A」ランクはパチンコが25店舗、パチスロが7店舗であるように、パチンコのほうが評価が高くなっていた。

その中で「S」ランクは下記の店舗となる。

≪パチンコ≫

店舗名 住所 店舗名 住所
ダイナム上磯店 北海道北斗市 ダイナム山形店 山形県山形市
ダイナム上磯店 北海道北斗市 ダイナム山形店 山形県山形市
ダイナム常陸大宮店 北海道北斗市 ダイナム栃木今市店 栃木県日光市
ダイナム栃木黒磯店 栃木県那須塩原市 ダイナム金町南口店 東京都葛飾区
ダイナム東村山店 東京都東村山市 ダイナム相模原店 神奈川県相模原市中央区
ダイナム松任店 石川県白山市 ダイナム丸岡店 福井県坂井市

≪パチスロ≫

店舗名 住所 店舗名 住所
ダイナム茨城稲敷店 茨城県稲敷市 ダイナム千葉小見川店 千葉県香取市
ダイナム千葉横芝店 千葉県山武郡 ダイナム相模原店 神奈川県相模原市中央区

「S」ランクの店舗は、関東エリアに集中していた。ただし関東エリアにおいても、首都圏エリアではない店舗も多かったのも特徴的。

このように、各店舗とも同じような特徴という印象が強い「ダイナム」の店舗においても、地域性は感じられた。
吸収分割の手法も取り入れている同社は、今後どのような動きを見せてくれるのだろうか。

※1:閲覧有効期限 3/15~3/17

※2:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。


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