【パチンコ経営企業分析】愛知県のパチンコホールにおける新台導入評価、新台を積極的に導入する店舗・そうでない店舗の二極化が進行

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は、パチスロの新台導入実績が非常に高い「愛知県」の新台導入評価（※1）について見ていく。

愛知県は、直近の新台導入評価（２０２２年９月～２０２３年２月の６カ月間の評価）において、パチスロにおいては「Ｓ」ランクの店舗数・店舗比率ともに全都道府県の中で最も多かったものの、パチンコにおいては店舗数は前回よりも大幅に減少していたように「東京都」とは真逆の動きを見せた県である。

その中でパチンコ・パチスロともに「Ｓ」ランク評価だったのは３７店舗。これは２５グループの中に含まれているが、そのうち複数店舗を持つのは下表の８グループ。

※：セントラルグループは愛知県を中心に主に「メガコンコルド」の屋号で営業しているグループ

このように「セントラルグループ」を筆頭に、東海地域を中心に店舗展開しているグループが多数見られたのが特徴的。また、グループ別に「Ｓ」ランクの店舗数をパチンコ・パチスロ別に見たのが下表となる。

※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「Ｓ」ランクの場合もあるので、合計値と「Ｐ」「Ｓ」

これを見ていくと、パチンコ・パチスロに偏るというより、「セントラルグループ」の「Ｓ」ランク店舗は全てパチンコ・パチスロともに「Ｓ」ランクであるように、旗艦店舗と定めた店舗には新台を積極的に導入しているといえる。

では、以前と比較するとこれらの店舗数はどのように変化しているのだろうか。
過去２年を振り返ってみると下表の通り店舗数は変動していた。

このように、２０２１年９月～２０２２年２月と比較すると「Ｓ」ランクの店舗はパチスロは横ばいだが、パチンコは大きく減少していた。

それ以上に目に付いたのが、「Ａ」ランク店舗数がパチンコ・パチスロともに大きく減少していたことである。これは、新台を積極的に導入する店舗、そうでない店舗の二極化が進行している結果と思われる。次回以降の推移も注視していきたい。

※1：新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にＳ～Ｅの６段階で評価したもの
なお、Ｓ：全国500位以内、Ａ：全国1000位以内、Ｂ：全国2500位以内となっている。