【パチンコ経営企業分析】新台購入頻度の二極化が進行、直近半年間の新台導入評価（パチンコ編）

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。２０２２年１０月から２０２３年３月の６カ月間におけるパチンコ新台導入評価（※）を見ていく。

上位５００店舗が該当する「Ｓ」評価店舗数が２０店舗以上ある都道府県は下表の通りとなる。

この表を見ていくと、「Ｓ」ランク店舗数が最も多い東京都を筆頭に店舗数が多い都道府県のほとんどが前月よりも増加していた。特に「大阪府」が前回集計時よりも５店舗も増えており、新台導入のペースが他県よりも増加しているといえよう。

また、その他１０店舗以上ある都道府県は、茨城県・福島県（以上１６店舗）、熊本県（１４店舗）、岡山県（１３店舗）、北海道（１２店舗）、静岡県・宮崎県（以上１１店舗）となっており、前月１０店舗以上あった兵庫県、鹿児島県は今回集計時は１０店舗を下回った。

逆に１店舗も該当しない県は前回同様２県が該当した。

また「Ｓ」ランク店舗は少ないものの、「Ａ」ランク店舗が多い県として、新潟県（「Ｓ」：４、「Ａ」：１４）、青森県（「Ｓ」：１、「Ａ」：１１）、福井県（「Ｓ」：１、「Ａ」：１０）があげられる。

では、「Ｓ」ランク店舗の比率が高い都道府県を見ていく。比率が１０％を超えている都道府県は下表の通りとなる。

これら２つの表の結果、東京都はパチンコにおいて「Ｓ」ランクの店舗数・店舗比率がともに最も多く次位との差も広がっていたことから、パチンコの新台導入に対する各店舗の意欲が他県よりも高まってきている。

半年間の実績を元に、上位５００店舗を「Ｓ」ランクに設定しているので、長期間定期的に新台を導入していないとランクは変動しない。その中で、今回は上位の都道府県の値が伸びてきていることから、購入頻度の二極化が進んでいると思われる。

次月以降も引き続き見ていきたい。

※新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・１機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にＳ～Ｅの６段階で評価したもの
なお、Ｓ：全国500位以内、Ａ：全国1000位以内となっている。