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業界全体が閉店前のパチンコ店のように抜きまくっている、昭和のオワコンにもう未来はないのか【我市場的瑣末主義】

夏商戦が始まっているのに中古機の価格が上がらないのはここ15年ではじめてではないか、と中古専業の販社が言う。ホールは中古を買う資金もないのかもと。

業者も減っているので残ったところに注文が集まってくる。その金額が半端なく大きい。「中古業者の仕事はすでに金融業になっている。キャッシュがないので泣く泣く注文を断らざるを得ない販社も多い」と。

あと5~10年で業界はなくなるでしょ、と自嘲気味に続ける。昭和のオワコンにもう未来はない、と。「自分たちはなんとか逃げ切れても、若い人たちには本当のことを話すべき。うちはいつ辞めてもいいようにいまのうちに稼げるだけ稼ごうと常々言っている。たぶん、業界人はみな同じで、今のうち稼げるだけ稼ごうとしている。なのでホールの釘はしまり、メーカーのぼったくり機歴営業が横行している」とも。

業界全体が不誠実な閉店前のパチンコ店のように抜きまくっていると言える。氷山に衝突したタイタニック号の上でテーブルを片付けるような議論しかしない業界団体。沈没しないにしても座礁はするはずで、つまり前に進めなくなる。泳ぎ方を知らない人は溺れるだけ。

パチンコ業界が衝突した氷山とは何だったのか。遭難は避けられるのか。

※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋


コメント:17件 コメントを書く

  1. 新台でしか客を呼べず、その新台入れても抜きまくって客飛ばして機械代すら回収できず次の新台に入れ替える。
    ビジネスモデルとして既に破綻している業界に未来があると思っている人が居るのだろうか?

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  2. とても良いコラムだと思います

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