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【パチンコ経営企業分析】伸び悩むスマパチ、低貸玉比率は増加傾向 ~スマート遊技機の設置状況

2022年11月にスマスロが2023年4月にスマパチがそれぞれ導入されたが、現在の設置状況はどのようになっているのだろうか。

まずスマスロの導入店舗数と設置台数の推移は下表の通りとなる。

スマスロ導入状況
年月 店舗数推移 台数推移
店舗数 増減 店舗比率 設置台数 設置比率 増減
2022年11月 3,162 - 44.54% 33,202 - 2.62%
2022年12月 4,023 +861 56.83% 62,744 +29,542 4.91%
2023年1月 4,373 +350 62.21% 76,623 +13,879 6.00%
2023年2月 4,591 +218 65.73% 81,658 +5,035 6.42%
2023年3月 4,591 +218 65.73% 87,087 +5,429 6.90%
2023年4月 4,776 +185 69.00% 139,177 +52,090 10.92%
2023年5月 5,235 +459 75.98% 171,439 +32,262 13.43%
2023年6月 5,464 +75 78.66% 190,358 +18,919 14.92%
2023年7月 5,562 +98 81.93% 226,915 +36,557 17.70%
2023年8月 5,638 +76 83.54% 259,644 +32,729 20.17%

※導入店舗比率にはパチンコ専門店は含んでいない

このように「スマスロ北斗の拳」の発売を機に、設置台数比率の伸び率が変化した。また、導入店舗数も順調に伸びているものの、それでも8月末時点で15%以上の店舗がスマスロ未導入である。

続いてスマパチの導入店舗数と設置台数の推移は下表の通りとなる。

スマパチ導入状況
年月 店舗数推移 台数推移
店舗数 増減 店舗比率 設置台数 設置比率 増減
2023年4月 1,469 - 22.18% 12,095 - 0.60%
2023年5月 2,817 +1,348 42.78% 26,322 +14,227 1.30%
2023年6月 2,887 +70 44.01% 26,402 +80 1.31%
2023年7月 3,540 +653 54.23% 44,417 +18,015 2.21%
2023年8月 3,632 +26 55.58% 44,356 ▲61 2.22%

※導入店舗比率にはパチスロ専門店は含んでいない

このように導入店舗数・台数比率は増加し続けているものの、設置台数が伸び悩んでしまっている。

「スマートぱちんこ ソードアート・オンライン」は順調に導入が進んでいるものの、同じ京楽産業.のスマパチである「ぱちんこ 新・必殺仕置人S」が入替対象となっているケースが多く、全体の底上げには至っていない。

また、貸玉別におけるスマート遊技機の設置比率は下表の通り。

スマート遊技機貸玉別設置比率
年月 スマスロ スマパチ
通常貸玉 低貸玉 通常貸玉 低貸玉
台数 比率 台数 比率 台数 比率 台数 比率
2023年4月 131,646 12.78% 7,496 3.10% 11,803 1.07% 292 0.03%
2023年5月 160,033 15.46% 11,360 4.71% 25,394 2.31% 911 0.10%
2023年6月 175,978 17.02% 14,332 5.93% 24,727 2.26% 1,660 0.18%
2023年7月 208,265 20.04% 18,632 7.72% 39,723 3.65% 4,679 0.51%
2023年8月 236,946 22.66% 22,648 9.39% 38,492 3.56% 5,849 0.67%

※貸玉不明店舗のデータは除く

このように徐々にではあるが、スマート遊技機の低貸玉における設置比率は増加している。

さらに、スマート遊技機の貸玉比率は下表の通り。

貸玉別設置比率
年月 スマスロ スマパチ
通常比率 低貸比率 通常比率 低貸比率
2023年6月 92.47% 7.53% 93.71% 6.29%
2023年7月 91.79% 8.21% 89.46% 10.54%
2023年8月 91.28% 8.72% 86.81% 13.19%

※貸玉不明店舗は除く

このようにスマート遊技機の貸玉間比率を見ると、スマパチの低貸玉比率がスマスロよりも高いのが目に付く。

「スマスロ北斗の拳」のように起爆剤となる機種が出ると状況は変わるかもしれないが、スマスロとスマパチの導入状況の違いを改めて実感した。


コメント:1件 コメントを書く

  1. 実際、ユーザー側からしたらスマート内蔵機なんて不要。特例の有利区間仕様緩和が受け入れられたスマスロと、特例のCタイムが受け入れられるものじゃなかったスマパチ。それだけ。スマートシステムという理由で導入されたわけでは全くなく、本来あるべき建前とのズレがある現実。

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