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【ぱちデザM氏の広告ブルブル#9】パチンコに関わる広告デザイナーのために②「エフェクト」

「パチンコデザインの未来」の一環として、広告デザインのプロフェッショナルに向けたポイントを共有していきます。デザインに強い方もいれば、デザイナーではないがパチンコホールに携わる方々にも、有益な情報を提供できれば幸いです。

今回は、視覚的な効果やエフェクト(デザイン内の画面効果加工)に焦点を当て、その重要性について説明します。

最近は静止画を動画に展開する法人様の販促方法が増えておりますが、いわゆるポスターやチラシなど平面グラフィック静止画もまだまだ多くあります。1カットのみの静止画の場合、ただ要素を並べたものではホールからの要望・また需要としても満たしていません。

単一の静止画には、ただ要素を配置するだけでは不足しがちです。静止画の中で動きを表現することが、視覚的な吸引力を高める鍵となります。

私が参考にするのは、映画のポスターデザインです。

予告PVが主流である昨今でも、映画館にはまだ1枚のポスターで映画を紹介する場面があります。映画の成功には、ポスターと予告PVのデザインが大いに影響します。

1枚のポスターには、物語性を表現したり、キーアイテムを強調したり、驚きのビジュアルを盛り込むことがあります。そのビジュアルをもって映画への興味関心を引き出し集客する。業態は違えど、やってることと集客という意味では同じですね。

私は特に、躍動感があり、エンターテイメント要素が豊富なデザインを好み、参考にしています。爆発の炎や細かい粉塵など、一瞬の見た目だけでなく、詳細にこだわりを感じさせる要素があります。

エフェクトの適切なかけ方

エフェクトを重要視する一方で、インパクトや見た目だけに注力しすぎるのは避けるべきです。エフェクトは最終成果物を洗練させ、情報を効果的に伝えるためのツールであるべきだと考えますので、デザインに取り組む際にはまず広告の中心となる「商品」に焦点を合わせましょう。

よく使われるエフェクトには、「光」「炎」「金加工」があります。

「光」は陰影を形成し、平面でも奥行きを感じさせるのに役立ちます。そして、「炎」はパチンコユーザーにとって魅力的で、射幸性を高めます。みんな激熱大好きです(笑)

また、「金加工」はパチンコの強弱要素「青<緑<赤<金<虹(確定)」に関連しており、人気があります。ただし、虹やレインボーエフェクトは過度に使用すると見にくくなることが多いので注意が必要です。

最近は印刷ではなくWEBやサイネージなど媒体の変化により鮮やかで目立ち多様されておりますが、使ったら使った分だけ見やすさ・可読性が下がってしまいます。年配の方には目が痛いというのもよく聞きますので、それらしく見えるからといって多様には気をつけましょう。

エフェクトはパリッと

エフェクトを活用する際には、相反する要素を組み合わせて引き立て効果を最大化することが大切です。光と炎などはメリハリを持たせること「パリッと」したものが効果として最大と考えます。

ただし、光や炎は足したら足した分だけドンドン画面が白に近づいていきます。暗いイメージなら多用しても見栄えよくなりますが、必ずしもすべてのデザインが暗いわけでもなく明るいイメージ、特に白基調だとまったく見えません。

そのため色の加算でエフェクト表現を加えるのがポイントです。例えば、炎の黄色・オレンジの明るい中に、火花の濃い赤を散りばめる。光であれば、電球の光だけでなく中のフィラメントと呼ばれる細を濃い黄色で足すとか。

明るすぎないように工夫し、エフェクトが情報伝達を妨げないようにするにはメリハリ意識してみましょう。

 

質の高いデザインを通じてホールのユーザー誘導になるようお役に立てれば幸いです。

どうもありがとうございました。


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