広告・宣伝等の健全化の徹底について
最後に、広告・宣伝等の健全化の徹底についてお話しします。
広告・宣伝等の規制については、特定の日に特定の遊技機を示し、イベント開催を告知して射幸心をそそるものや、隠語を用いて規制の目をかいくぐろうとするような悪質な事案がいまだに発生しております。こうした広告・宣伝を行うことは、現在業界で進めているぱちんこへの依存防止対策に逆行する行為にも当たるのではないかと思います。このような違法な広告・宣伝等については、今後も指導・取締りを行っていきますが、健全化が警察の指導・取締りによってではなく、業界自らの取組によって進められるよう努めていただきたいと思います。
加えて、広告・宣伝については、基本計画において、本年度中に、全国的な指針を策定し公表することとされています。業界として、基本計画における取組を着実に推進していく上で、こうしたぱちんこへの依存防止に資するような広告・宣伝の在り方についても、他の業界における広告・宣伝に係る自主規制等も参考として、しっかりと検討していただきたいと思います。
以上、ぱちんこ営業の健全化を推進する上で特に留意していただきたい点を申し述べました。
ぱちんこ産業は、遊技人口が減少傾向にあるとはいえ、なお、非常に多くの方々が参加している娯楽産業であります。ぱちんこへの依存防止対策等の各種課題は山積しておりますが、業界が一丸となって、一つ一つ迅速かつ真摯に対応していただきたいと思います。その実現なくして、ぱちんこは健全な遊技たり得ないと考えます。他方で、今後とも健全化を含む各種課題に真摯に対応する皆様から要望等があれば、我々も真摯に耳を傾ける所存です。
貴団体におかれましては、「より良い産業を目指して」という貴団体の理念の下、今後とも国民的な娯楽産業としてのぱちんこ営業の健全化に向けて一層尽力されることを期待しております。
結びに、貴団体のますますの御発展と皆様方の御健勝、御多幸を祈念いたしまして、私の話を終わります。