パチンコ依存問題の相談機関であるリカバリーサポート・ネットワーク(RSN)は、2020年3月中に受けた相談数は401件(支援室34件含む)で、2月より54件増加したと機関紙「さくら通信」156号(4月24日発行)で報告した。
401件のうち、日中(10時~16時)が199件(支援室22件含む)、夜間が(16時~22時)202件(同12件含む)と、夜間相談の件数が日中相談の件数を初めて上回った。また、相談に至った経路は、本人と家族・友人からの初回相談230件のうち「ホール内の啓発ポスター」が84件(37%)で最も多く、次いで多かったのは「インターネット」で55件(24%)だった。
このほか、RSNではパチンコ依存問題の予防・啓発に役立つ情報をまとめたホームページの開設を報告。自分に合った遊び方でパチンコ・パチスロを楽しんでもらう事を目的に、パチンコ・パチスロの依存問題に関する正しい情報を発信していくという。
■パチンコ依存問題予防・啓発情報サイト
http://rsndesign.jp/safeplay/
冒頭の近況報告では、「遊技客間の接触が少ない」「台と台の間に仕切りがある」といったパチンコ独特の営業環境がパチンコ店での新型コロナウイルスのクラスター発生を抑止している可能性があるとしながらも、「だからといって安全という証明もできない。(中略)お客さんの感染リスクをいかに下げるか、パチンコ店が地域の感染拡大源とならないためにできることはなにか、社会貢献としてできることはなにか、今、遊技産業の真価が社会から問われているように思う」との考えが綴らている。