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ダイナムが加熱式たばこエリア市場に参入 ~『柏崎店』『相模原店』の2店舗が10月5日よりパチスロコーナーを加熱式エリアに

加熱式たばこを吸いながら遊技できる加熱式たばこ専用エリア(以下、加熱式エリア)を設置するパチンコ店の増加が続いている。本稿では、弊社が運営している「たばこの吸えるパチンコ店検索サイト『パチモク』」における登録店舗の状況をもとに直近約1カ月の動向をレポートする。

直近の約1カ月で109店舗増加

10月6日時点で『パチモク』に登録されている加熱式エリア設置店は554店舗。9月1日からの1カ月余りの間に109店舗増加した。盆商戦を前にしたリニューアルで加熱式エリア設置店が一気に増えた7月、8月との比較では増加率はやや落ち着いたものの、依然として加熱式エリア設置店は増え続けている状況だ。

加熱式たばこプレイエリア設置店舗数の推移(※パチモクより)

都道府県別の内訳を見ると、引き続き東京都が最も多く173店舗。弊社のパチンコ店データベースサイト「新ピーサーチ」における東京都の店舗数は710店舗であり、加熱式エリア設置比率は24.3%。およそ4店舗に1店舗が加熱式エリア設置店となっている。

東京都以外では神奈川県68店舗、埼玉県61店舗、大阪府42店舗、千葉県38店舗、愛知県23店舗、茨城県18店舗、栃木県14店舗、福岡県11店舗、京都府8店舗の順で続き、全体の7割近くが関東に集中している。

また、加熱式エリア設置店のある都道府県に関して、8月末時点では37都道府県だったが、現在は41都道府県と、店舗数だけでなく設置店舗のある地域も広がりを見せている。なお、現時点で加熱式エリア設置店がないのは、秋田県、福井県、兵庫県、岡山県、山口県、高知県の6県となった。このうち兵庫県は県条例によって加熱式エリアの設置が認められていないため、今後も設置店は出てこない見込みだ。

『ダイナム』2店舗が加熱式エリアを設置

加熱式エリアに関する注目トピックとして挙げられるのは、『ダイナム柏崎店』(新潟県柏崎市)と『ダイナム相模原店』(神奈川県相模原市)の2店舗がダイナムの運営店舗で初めて加熱式エリアを設置したことだ。

ダイナムは、パチンコ店の全席禁煙化に先駆けて「信頼の森」ブランドで全席禁煙店舗を展開するなど、パチンコのイメージを変える取り組みを行ってきた経緯がある。そんな同社が加熱式エリアをスタートさせたことを意外だと思う業界関係者は多いようだ。今後、加熱式エリアに関してどのように展開していくのか、引き続き注目していきたい。

ダイナム相模原店(神奈川県)

技術的基準を満たしていないと思われる店舗も

直近約1カ月の新規登録店舗では、全席で加熱式たばこを吸いながら遊技できる店舗やそれに近い高い比率で加熱式エリアを設置する店舗は見られなかった一方で、加熱式エリアを設置する際に、たばこの煙の流出を防止するための技術的基準や留意事項を満たしていないと思われるような店舗が目につくようになってきた。

加熱式エリアを設置する際は、従業員を含め非喫煙者や未成年者が利用するトイレや景品カウンター、バックオフィスは禁煙エリアに配置することとされているが、都内のあるホールで加熱式エリア内に景品カウンターが含まれているケースを確認している。また、店舗の半分ほどを加熱式エリアに変更した都内の別のホールでは、技術的基準で定められている禁煙エリアと加熱式エリアとを仕切る壁はなく、エアーカーテンだけで加熱式エリアからの空気を遮断するという手法をとっていた。

これらは改正健康増進法の曖昧さを突いた、言わば抜け道的な施策。そのような対応が世間からどのような目で見られるのか。パチンコホールのイメージを損なわないためにも、自店の分煙対策が「国民の健康増進に資する」という改正健康増進法の趣旨に基づいた設置・運用がなされているか改めて確認していただきたい。


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  1. 加熱式タバコも有害ですよ。

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