セガサミーホールディングスは21日、東京都品川区の本社9階にあるコワーキングスペース「TUNNEL TOKYO」において、「2020 Art of the Rough Diamonds(ダイヤの原石たち)」を東京愛宕ロータリークラブ、LIVES TOKYOと共同開催した。
「Art of the Rough Diamonds」は、知的障がいや精神障がいを持った作家が制作した作品の中でもアートとして評価されるべきものを一堂に集めた展示販売会。「純粋にその才能に焦点を当て、一作家として彼らを紹介することで、その作品性をもっと多くの方に評価いただき、楽しんでいただきたい」という想いから企画された。
主催者を代表して挨拶した東京愛宕ロータリークラブの那部智史会長は、「日本のオフィスにはアート作品を飾るという習慣がまだない状況。また障がい者アートは国内で評価が低く、秀れた作品が海外に流出している現状があり、その打開策として、オフィスに飾っていただく事で多くの方々の目に触れ、アートの価値を引き上げていければ」と開催意義を述べた。
また、セガサミーの里見治紀代表取締役社長グループCOOは、今回の展示会をオフィスのアートギャラリー化による感動体験の提供と位置付けるとともに、グループでは200名以上の障がい者が従事し活躍しているとし、「事業を通じては、差別しない、特別扱いしない、平等にしよう、それが当たり前という精神でグループとして様々な支援活動を行っている。今回、展示会場の提供という機会を得た。楽しんでいただきたい」と語った。
会場には、美術的才能を持つ作家たちの作品約60点が展示され、約150名の来場者が鑑賞した。