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パチンコ業界ニュース コラム

【取材レポート】パチンコ出玉の計算方法変更、メーカー関係者「極端な変化といえるほどのものではない」

2021年1月27日

昨年11月から保通協に持ち込まれたパチンコ機は射幸性が大きく上がっている――。そんな風に表現する業界関係者は意外と少なくないようだ。内容についてメーカーへ取材すると次のような回答が返ってきている。

同じ80%継続でも「確変ループ機」と「ST機」では平均継続回数が異なる

基本的に今回の変更点は「ループタイプ(海や冬ソナ等)」と「STタイプ」の計算上において、STタイプの方が有利であったため、これを是正したものとなります。

例えば、80%確変ループ機の場合は平均確変回数が5回。一方で80%ST機の場合は(最後に「抜け」で終わるので)継続回数は4回となります。ちなみに「継続率80%のST機における平均連チャン数は5回」という表記自体は至るところで見受けられますが、それはST抜けの確変を含んだものですね。

今回の変更点は「確変ループ機」と「ST機」における格差の是正

それらを踏まえた上で、従来の内規・申し合わせ内容をおさらいしておきましょう。「初回を含まず、以降の出玉について6400個までを上限にすること」となります。あくまでも「初回を含まず」という点がポイントです。ST機において特図2がオール1500個の場合、1500個×4回=6000個ですので規定の範囲内となります。

一方で、確変ループタイプの場合は1500個×5回=7500個ですから、これはアウトとなっていたわけです。しかし今回の措置により、特図1・2共通の80%確変ループ機でも1500個×(5-1)=6000個という解釈でOKとなりました。

出玉数量の上限値は上がるも、極端な変化といえるほどのものではない

更に加えると、「初回当たりの出玉数量を初回の中央値から算出すること」となっていた点も、「中央値」から「最大値」への算出とやや緩くなりました。これにより、1500個+6400個=7900個までが上限に変わっています。こうした状況を受けて、「11月から持ち込まれた機械は射幸性が大きく上がっている」と大々的に喧伝している業界関係者が居るのは事実でしょう。また、メーカーの営業担当者の中にも必死のセールストークを行う中で誇張気味な表現となっているケースも散見されるようです。ただし、極端な変化といえるほどのものではなく、それほど影響が大きいものではないと私は考えます。

そもそも、国家公安委員会で制定されている「遊技機の認定および型式の検定等に関する規則」より「日工組内規・申し合わせ」が上位法令・上位規則になることなどありませんから。内規や申し合わせが遊技機の性能に重大な影響を与えてしまっては、何のための規則か本末転倒ですよね。まあ少しでも明るい話題に飛びつきたい気持ちは分かりますが、業界通を気取る人々の大袈裟な表現には、くれぐれも踊らされないよう気を付けて欲しいものです。

多種多様な機種の開発には期待したい

なお、ついでに話をしておくと、前述した内容以外でも変更点は幾つかあります。一つは「小当たりラッシュの仕様が変更」になったこと。今までの「払出計算方式」から「純増計算方式」に変わりました。これにより、小当たりラッシュタイプの出玉速度はかなり上がりますので、GANTZタイプには朗報といえるでしょう。組合せを上手く行うことで多種多様な機種の開発が可能となりそうです(ただし、規則上の総量に変更はありませんが)。また、「突破型機種におけるスペックの計算方法が統一」されました。まあこちらは射幸性に与える影響はたいして無いかと思います。

以上が主な変更内容ですので、知っておいて損はないでしょう。

最後に、規則の「抜け道」は確かに存在しますが、抜け道は所詮「抜け道」に過ぎません。

※画像はイメージです。

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