一般社団法人日本iスポーツ機構(NiS)は15日、東京都板橋区のP-SPACEにおいて遊技機取付けのスピードと正確さを競う「GENNOUカップ 第1回入替屋選手権」(主催・入替屋)を無観客で開催。「iスポーツ健康アドバイザー」資格を取得した110名(5月15日現在)の中から14名が参加した。
競技は、釘抜きを使い、遊技機と台枠を取り外し、所定の位置まで移動した後、本体と台枠を分離。続けて、台枠を玄翁で仮固定した後、下げ振りとスコヤで傾斜調整を行い、固定する遊技機を設置するまでのタイム勝負。指定位置からの誤差や傾斜角度のズレは減点対象となり、減点分がタイムに加算される方式となっているため、作業タイムが出た後もペナルティータイムの加算による逆転劇が何度も起こり、そのたびに会場は盛り上がった。
予選ラウンドを経て、決勝トーナメントに勝ち上がったのは、大工のササヤマン選手、みょんチッチ選手、はしお選手、スイフーカン選手の4選手。決勝戦ではフィニッシュタイムが3秒差という接戦の末、みょんチッチ選手が初代GENNOUカップにその名を刻んだ。みょんチッチ選手の2分03秒は男子プロGennerのiスポーツ公式最速記録として公認。そして、アオイ選手の3分40秒は、女子プロGennerのiスポーツ公式最速記録となった。
日本iスポーツ機構の大原弘代表理事は「大会が開催できたことは感慨深い。令和3年5月15日は名実ともにiスポーツが誕生した記念日となった。関係者全員に心より感謝申し上げます」と述べ、さらなるiスポーツ振興を呼びかけた。
なお、大会の模様は大崎一万発氏、ヒロシ・ヤング氏、入替屋の富澤紀之副社長が実況中継を担当し収録。6月初旬に配信予定となっている。