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「業界としてのまとまり、団体の取組の大切さ」を強調 日遊協・第32回通常総会における警察庁の小堀保安課長による行政講話(全文掲載)

小堀龍一郎保安課長

日本遊技関連事業協会(日遊協)は17日、本部会議室を拠点として第32回通常総会をリモート開催した。途中、警察庁生活安全局保安課の小堀龍一郎課長が警察庁からオンラインで参加し、講話(約20分間)を行った。

講話では、「業界における新型コロナウイルス感染症対策」「遊技機の入替」「廃遊技機の適切な処理」「新規則機における遊技機メーカーの開発努力」「のめり込み・依存問題」について言及。これまでパチンコ業界における新型コロナウイルス感染症対策を振り返り、団体としての取組みの大切さを強調。そのうえで、学術機関と連携し、専門的知見を踏まえた感染防止対策の推進、その情報発信などコロナ禍における日遊協の取り組みについて「専門家の力を借りて、より良い感染防止対策を講じるための具体的な行動として、業界をリードする大変良い取り組み」と高く評価した。

また、新規則機については「射幸性を上げることにつながることのない、魅力ある遊技機作りが可能となるよう、多彩な演出やゲーム性を高める内容の要望については、前向きに対応しているところ。当庁と日工組、日電協の方々と話し合い、型式試験の適合率を高めるための対策がなされてる」として、遊技機メーカーによる引き続きの努力を要請した。

以下、講話の全文を掲載する。

※ ※ ※

一般社団法人日本遊技関連事業協会 令和3年度通常総会における課長講話

本日、一般社団法人日本遊技関連事業協会の令和3年度通常総会が執り行われましたことを心からお慶び申し上げます。また、皆様方には、平素から警察行政の各般にわたり、深い御理解と御協力をいただいており、この場をお借りして御礼申し上げます。

さて、昨年8月に貴協会の会長に西村拓郎氏が選任され、今回は初めての通常総会となりますが、西村会長をはじめ、皆様方におかれましては、コロナ禍の中、それぞれの立場で、この難局を乗り越えるため様々な努力を重ねてこられております。

コロナ禍は、全国のあらゆる業種、あらゆる方々の生活に負の影響を与えていますが、一方で、平素は感じないことに気づかせてくれることもあります。

日々の報道等をみますと、これ程まで広く深く個々人の行動が互いに繋がり合っているのかと気づかされますが、業界の状況をみましても、個社の行動が業界全体に影響を及ぼしたり(良い面も悪い面も)、ホール、メーカー、販売会社の行動が互いに影響を及ぼし合ったりしていることを感じます。だからこそ、業界としてのまとまり、団体の取組が大切だと改めて感じますし、日々、団体の活動に貢献されている皆様の姿に敬意を感じる次第であります。

本日は、そのような例を何点かみながら、日遊協に期待するところを述べたいと思います。

これまでの業界における新型コロナウイルス感染症対策について

まず、これまでの業界における新型コロナウイルス感染症対策を振り返ります。

皆さんご案内のとおり、昨年春、緊急事態宣言の下、休業要請が出される中で、一部のぱちんこ店がこの要請に応じず、店の前に行列ができるなどし、世間から大きな批判を受けました。

他方で、緊急事態宣言や休業要請が出される前から、自発的に臨時休業を始める貴協会の加盟企業を含む複数の大手企業がありました。そのような牽引力と、貴協会や全日遊連等の幹部による休業に向けた説得により、全国のほとんどのぱちんこ店が休業しました。

しかし、一部の店が知事の要請に応じず、指示処分を受けるまでになり、国民のぱちんこに対するマイナスイメージが形成されてしまったことは否めません。

その後、各店舗では、ぱちんこ玉やぱちんこ台を丹念に清掃するなどして営業を再開しましたが、業界では、各店舗の指針となる、感染防止のためのガイドラインを策定しました。

さらに、貴協会では、「コロナ対策コンソーシアムPT」を立ち上げ、一歩先に進んだ取組を進めました。学術機関と連携し、専門的知見を踏まえた感染防止対策を推進するとともに、その情報発信に努めています。

このような陰の努力もあり、これまで、ぱちんこ店でクラスターが発生したという情報には接しません。

ここで改めて感じるのは、団体としての取組の大切さです。もし本業界の団体が名ばかりで機能しない、あるいは議論ばかりで行動を伴わないものであれば、もっと状況は悪かったかもしれません。貴協会における「コロナ対策コンソーシアムPT」も、専門家の力を借りてより良い感染防止対策を講じるための具体的な行動として、業界をリードする大変良い取組と評価しています。

今後も、ウイルスの変異などに伴い、講ずべき対策が変わることが想定されますので、政府や各都道府県からの最新の情報、要請や働きかけの内容等を十分に踏まえつつ、ぱちんこホールからは感染を広げないとの決意の下、感染防止対策を徹底していただきたいと思います。

遊技機の入替について

次に、コロナ禍で浮上した課題として、遊技機の入替について触れたいと思います。

昨年5月に国家公安委員会規則を改正し、旧規則機の撤去に係る経過措置期間を1年延長しました。この改正の趣旨については、これまでも累次申し上げていますが、業界団体の要望を受け、新型コロナウイルスの影響を踏まえつつも、射幸性の抑制という命題を後退させないことを前提に、旧規則機の撤去を計画的に分散化して行うため改正を行ったものです。

経過措置期間を延長することは、遊技機メーカーや販売会社にとって、とても厳しいことです。改正前には業界団体の幹部の方々と種々話し合いをしましたが、もしホール、メーカー、販売会社が個々で言い合い行動していれば、話は纏まらなかったでしょう。しかし今回は、業界の総意として、この前例のない危機を業界全体で乗り越えるため、経過措置期間を延長した上で、入替を計画的に分散化して行うこととされました。そのような前提、すなわち、業界団体の取組への信頼がベースにあったからこそ、規則改正が行われたものでした。

業界では、その趣旨を具現化し、パチンコ・パチスロ産業21世紀会で、計画的な撤去に関する決議を行いました。先般、コロナ禍の厳しい影響を受けて、この決議の一部改定が行われ、新たに月ごとに新規則機の設置比率が定められたと承知しています。

業界内では、この決議をめぐり、一部苦慮したことがあったと聞いていますが、今回の一連の流れにおいても、業界団体の取組、団体相互のまとまりの大切さを感じたところです。

今後も、業界の決議で示した数値目標の確実な達成に向け、横断的組織である貴協会が存在感を発揮されることを期待しています。

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