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【寄稿コラム】パチンコの一人負け、公営競技との違いは何処に ~レジャー白書2021を紐解く

「レジャー白書2021」によるとパチンコ参加人口は前年より180万人減少し710万人。売上高は14.6兆円でピーク時の半分以下という厳しい状況が数値で示された。一方で、競馬、ボートレース、競輪などの「ギャンブルレジャー」は好調が続いている。

本稿では「レジャー白書2021を紐解く」をテーマにして、メーカー勤務者より寄せられた提言等をコラム形式にて紹介する。あくまでも個人の私見であることを前提としつつ、業界の現状を真剣に考える一意見として参考にしていただきたい。

レジャー白書の数値については多少異論もあるが、警察庁や金融機関等への影響は大きく無視できないデータ

2020年における余暇関連市場規模は55兆2040億円だった。前年比ではマイナス23.7%と大幅に減少している。特にコロナ禍の影響を大きく受けた「観光・行楽部門」はもちろんのこと、4部門全てでマイナスを記録したのは当然のことだろう。

【スポーツ部門】
前年比で15.9%の減少。用品・施設・スポーツ観戦がマイナスだった一方で、自転車・ゴルフ練習場はプラスという内訳だ。

【趣味・創作部門】
前年比で9.5%減少。外出を伴う鑑賞レジャーは激減したが、動画配信・音楽配信・電子出版は大幅な伸びをみせた。

【娯楽部門】
前年比で21.8%の減少。カラオケ・飲食・ゲームセンター・そしてパチンコは不調だったが、公営競技・ゲームは好調に推移した。

【観光・行楽部門】
前年比で43.7%の減少。旅行業・航空・バス・遊園地・レジャーランドなど大打撃を受けて、海外旅行に至っては9割減。

※なお、レジャー白書の数値について、実情と乖離した調査結果も含まれている点はむろん承知している。故に、全てを鵜呑みにする必要はないものの。それでも、警察庁を含めた官公庁や金融機関等は、各業界におけるデータベースとして認識・取り扱っている事が多いため、けっして無視できないデータであることもまた事実だ。

パチンコ業界はあらゆる指標でマイナスを記録

パチンコの売上高は14.6兆円でピーク時の半分以下に。ちなみにこれは本年6月に公表されたDK-SIS白書と同じ数値。前年比ではマイナス27%となっている。そしてパチンコへの参加率は7.2%で推定参加人口数は180万人減の710万人。もちろん過去最低数値を更新していた。

なお、パチンコファンの年間平均活動回数は、前年の31.7回から29.5回に減少(マイナス7%)。1人当たりの年間平均費用は、前年の10万3400円から8万9500円へと減少している。

「ギャンブルレジャー」全体は大きく伸長しており、パチンコの一人負け状態

未曾有の危機に見舞われた2020年であり、前述したようにあらゆる業種でマイナスを記録したのは周知の通りだ。ただし、パチンコ業界にかかわる人間として、果たしてこれを「コロナ禍だから仕方ない」だけで済ませて良いものかどうか。ちなみに直近10年間における市場規模の推移を見ると、パチンコは44%も縮小しているのに対して、「ギャンブルレジャー」全体は7.4兆円と36%も増加している。この事実を見過ごすわけにはいかない。

【競馬】
全体の売上は3兆8958億円で前年比109%。中央競馬の売上は2兆9835億円で前年比104%と9年連続で増加している。一方で、地方競馬の売上は9123億円で前年比130%。9000億円を超えたのは実に29年ぶりだ。売上に占める電話・インターネット販売の比率はなんと93.2%にも上る。

【ボートレース】
全体の売上は2兆951億円で前年比136%。8年連続の増加となり2兆円を超えたのは28年ぶりだ。2010年度の売上が8435億円だったため、10年間で2.5倍に成長した計算になる。

【競輪】
全体の売上は7500億円で前年比114%。こちらは7年連続の増加である。コロナ禍での度重なる開催中止・無観客開催・9車から7車へのレース規模縮小などにもかかわらず、2020年度売上目標の7000億円を大きく上回った。ちなみに【オートレース】の売上は946億円で前年比128%。こちらも4年連続の増加となっている。

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