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新規則機比率は低いが移行順調、地域差も一時的 ~パチスロ30φ機の設置状況

6号機30Φ機で最多設置台数の「沖ドキ!2-30」

パチスロ新規則機の不振や台数不足によって移行の遅れが懸念されている。そのなかでも30φ機はまだまだ旧規則機への依存が強く、導入比率の高い地域においては新規則機移行の遅れが目立っている。

30φ機の新規則機比率は約50%

弊社DB「新P-Search」(2021年11月17日時点の集計データ)をもとにした遊技機の設置状況をみていくと、パチスロ30φ機は全国で約11万台が設置されている。そのうち約5.5万台が既に新規則機に置き換わっており、新規則機比率は50.9%。パチスロ全体の新規則機比率が11月末時点では約65.0%となっていることから30φ機の移行は25φ機と比較して遅れていると言える。ただし、旧規則機の初代「沖ドキ!‐30」が残存していた昨年末の14.7%から考えると25φ機よりも移行自体は進んでいる。

また、残る約5万台の旧規則機のうち4万台強は「ハナハナ」シリーズが占めているほか、沖縄で主力となっている「トリプルクラウン」シリーズは約3000台が残存。「ハナハナ」シリーズについては次機種の「ハナハナホウオウ〜天翔〜-30」が3万台程度の販売を予定し、さらに12月予定の「沖ドキ!DUO」や来年1月予定の「来雷エイサーEX」、「南国物語」など必要十分以上の新台が控えているため機械不足による移行遅れはなさそうだ。

■6号機30φ機設置台数上位(2021年11月17日時点)

機種名 台数
沖ドキ!2‐30 27,705台
チバリヨ‐30 12,521台
南国育ち30 4,426台
ぱちスロ 沖ハナ‐30 2,889台
ニューハナハナゴールド‐30 2,794台
スーパーハナハナ‐30 1,838台
ビッグシオ‐30 1,309台
島漢‐30 307台
ハイドラ‐30 219台
パチスロ 花伝 30φ 213台

※データはインターネット上に公開されている情報に基づく。

30φ機が強い地域は移行遅れ目立つ

3万台程度の販売が予定されている「ハナハナホウオウ~天翔~-30」

設置台数のみをみれば30φ機が特に新規則機移行に影響しているわけではないのだが、30φ機の設置比率が高い地域では新規則機移行がやや遅れている。特に沖縄県は未だに新規則機比率37.7%と平均を大きく下回っており、残り2カ月間で入替が終わるとは思えない状況だ。

また岐阜県、三重県、新潟県、愛知県といった30φ機比率が2割を超える地域が新規則機比率でも全国下位を独占しており、移行遅れと30φ機比率には関連性が見受けられる。しかし実際には前述の通り「トリプルクラウン」シリーズや「ハナハナ」シリーズのシェアが高いためであり、現時点の比率を不安視するほどではないと思われる。

なお30φ機自体の台数は昨年末から旧規則機の撤去が進んだにもかかわらずほとんど変化はなく、総設置台数自体は減少しているため、30φ機のシェアはわずかに上昇さえしている。旧規則機への依存から抜け出せていないのは25φ機側であり、台数不足も確実。販売数に余裕のある30φ機の導入や増台が今後も続きそうだ。

©UNIVERSAL ENTERTAINMENT


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