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編集こぼれ話「流行る流行らないの差、『可能性の獣』にしてやられた年」

今年1年を振り返って…とは言っても年末よりも来年1月末の旧規則機撤去期限のほうが大きな問題だ。パチスロはもう諦め半分を越えて9割9分諦めが入っているのでまた今度。一方でパチンコは今年複数のヒット機が出た。事前にこれは確実に流行るなと推していた機械もある一方で期待していたけどさっぱりだった、あるいは期待していなかったのにヒットした機械。今年1年の予想を振り返りつつ、予想をハズした禊を行いたい。

予想外だった機械第1位

早速予想をハズした第1位だが、「PF 機動戦士ガンダムユニコーン」だ。

今でこそホールの柱だし中古価格は高値を付けているし稼働も絶好調だが、事前にここまで読めていた人は何割くらいなのだろうか。導入前の時点でスペックに魅力はあったが出玉性能という点では先の「牙狼」あたりでほぼ頭打ち。遊タイムの有無という差はあれど決定的なものではないと考えていた。加えて演出面への懸念。近年の「ガンダム」系のパチンコがことごとく、スペックはいいけど演出がストレス、という点でコケてきたことを思い出せば今回も同じ轍かなと思っていた。

ところが蓋を開けてみるとやたら稼働も評価も良い。勿論繁忙期直前というタイミングもだが、導入当初はパチスロ側に話題機が大量に入っていたのを思い出してほしい。そしてパチスロ側が散々だったことも。自分もそうだが休みにせっかくホールまで来たけど打てるパチスロがないので「ユニコーン」に座るわ、という人は多かったのでは。

そんなこんなで座った「ユニコーン」、とりあえず左の演出にイライラしながらRUSHに入れて、ここまでは予想通りの出来だった。評価が180度近く変わったのは「覚醒ハイパー」に入ってから。そうかここまでのストレスが溜まる演出はすべてこのときのためにあったんだと言わんばかりの爽快感。そりゃ流行るよなと評価を改めました。

もう一つ真面目に解説すると、出玉速度の上昇という近年のパチンコのヒット要素の問題点として、右打ち中の遊技時間が短くなるというものがあった。短時間で大量に出てくる高揚感もある一方、あまりにも一瞬で大当りが終わる。その頃は自分もちょうど「牙狼」で単・単・単・2連・単…みたいな悲惨な負け方が続いていただけに「とある」のようなロングSTに癒やされに行っていたものだ。その点を、ある程度連チャンするまでは速度を制御し、程よいタイミングで高速消化に移行するつくりは爽快感や満足感をバランス良くカバーしている。

その後登場した「バカボン」も似たタイプに分類出来る。小当り特化の「鬼武者」も近いがこちらはちょっと見た目の突入率が厳しすぎた。どこまで狙っていたかはわからないがこの仕様がヒットの要因だったと考えている。しかしここに気づくには実費でしっかり打ち込まないと気づけなかったなとは思う。とそんなこんなで盛大に予想をハズしたのだった。誠に申し訳ございません。

予想外第2位、小当りRUSHに当りなし

第2位は「Pベルセルク無双」だ。事前評として今更なスペックにコンテンツは良いが演出はダメそうな造り。6月以降には話題機もたくさんあるし話題にもならないだろう、と。おそらく多くのホールも同じことを考えていたのか全然売れていなかったらしい。それに小当りRUSH機というのはごくごく一部を除いて流行らなかったシステムだ。出玉の魅せ方を変えているだけなので店が調整できる領分を考えると普通のスペックを打つほうが良い、と自分は考えてしまう。最初だけならいいがある程度体感するとデメリットが目についてしまうゆえに小当りRUSH機はもう避けられがちだ。

しかしそんな同機も結構な人気機種となった。話題となった原因については原作ファンなら理解しているとは思うのでこちらでも明記はしないことにする。とにかく、出来やスペックはさておき一度打ってみようと考えた人が多かった結果と導入数がかなり少なくなっていたことが合わさり、なかなか空席の出来ない人気機種になったのだった、と考えている。

自分も打ったがゲーム版「無双」のストーリーラインを知らないので通常から右打ち演出の時系列だとか混乱する箇所は多数あった。あと連チャンしても思ったより出玉力ない気がするが最近の1種2種にほだされている。まあ結局のところ増台される頃には稼働も落ち着いたが初動で盛大に予想を外したのも事実。誠に申し訳ございません。でも同機の影響もあって久しぶりに「ベルセルク」を1巻から読み直しました。本当にありがとうございました。

「Pベルセルク無双」


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  1. それでも❗

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