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【レポート】旧規則機完全撤去目前、分散排出は不可避の情勢


12月末時点の旧規則機はPS合算68万3000台

全日遊連は6日、メーカー・販社団体がまとめた「新規則機『設置比率』の進捗計画」および「県別 新規則機設置比率(都道府県順)」を各都府県方面遊協に送付した。それによると12月末時点の新規則機の設置比率は82.4%。遊技機別ではパチンコが88.1%、パチスロが73.7%。市場に残る旧規則機はパチンコ28万2000台、パチスロ40万1000台で、合計68万3000台に上り、(ごく一部の例外を除いて)1月末までにこれらを全て撤去することとなる。

全日遊連は各都府県方面遊協に対し「新規則機の設置比率の現状を正確に把握、認識した上で、進捗計画で示された新規則機の設置比率が形骸化することなく確実に実施されるよう、旧規則機の計画的撤去の更なる促進に向け、より一層の指導をお願いする」と呼びかけていたものだ。

倉庫に保管されている旧規則機もゼロではない

そして忘れてはならないのが倉庫に保管されている旧規則機の存在だ。

倉庫保管分の旧規則機に関しては、全日遊連が実施した昨年9月末時点の調査が最新だ。それによると撤去はされたが排出されずにホール等の倉庫(ホールの倉庫、ホールが契約する運送会社等の倉庫)に保管される旧規則機は合算33万1000台だった。

ちなみに昨年9月末時点で市場に設置されていた旧規則機は約107万8000台。これに倉庫保管分約33万台を足すと140万9000台と弾かれる。設置されていた旧規則機は12月末までに約40万台が撤去されたものの、倉庫保管分がどれだけ減ったかは見えていない。

倉庫保管分も含め100万台、指定4社の処理能力を超える

日工組では、昨年11月末の時点で市場に設置されていた旧規則機の総数(88万台)を捉え、倉庫保管分も含めて100万台以上が処理されずに残っていると推計。12月23日、全日遊連、日遊協、MIRAI、余暇進のホール系4団体に対し通知で示した。

日工組は文書で、日工組遊技機回収システムの処理会社4社では、旧規則機の撤去期限間際に多くの旧規則機が排出されることを想定し、人員の確保や新たな保管場所の検討など準備を進めてきたとしたうえで、「撤去期限を間近に控えたこの時点において、100万台以上もの旧規則機が残ってしまっているのは想定外であり、処理会社4社を含む遊技機リサイクル選定業者の処理能力を遥かに上回ることが決定的」と指摘。撤去後の一定期間についてはホールで保管してもらう場合もあり得るとして理解を求めている。

なお、日工組指定4社の処理能力はコロナ禍以前の2019年度の年間実績で合計約102万台だった。

メーカーの努力がなければ状況はもっと悪化していた

こうした状況をリサイクル処理事業者はどう見ているのだろうか。

日工組指定の適正リサイクル処理事業者の1社であるユーコーリプロの竹村津代司統括本部長に訊いてみた。

「倉庫整理の呼びかけとともに日工組とその加盟メーカーから買取強化が打ち出されたのは2020年の夏のことでしたが、それ以前から多くのメーカーが下取りの拡充に取り組まれるなど、早い段階から旧規則機の撤去支援に動かれていました。昨年9月には、日工組に加盟していない北電子さんが日工組の了解のもとに日工組回収システムの活用を開始され、既存の枠組みを超えて適正処理に取り組まれています。こうしたメーカー様の努力がなければ状況はさらに悪くなっていたかもしれません」と、メーカーによる撤去支援の取り組みに対して敬意を表した。

1カ月で68万台を撤去することについては「撤去が最終期限にある程度集中することは想定していましたし、いまの状況は想定の範囲内です」と頼もしい答えが返ってきた。

選定業者への排出は部材不足を補うメリットも

ユーコーリプロの東日本リサイクル工場

一方、日工組が呼びかける撤去後の一時保管、つまり排出の分散化については、「倉庫の保管状況をしっかり把握していれば、2月前半の撤去が集中する際にさまざまな手段が取れるのではないかと思います」(竹村本部長)と述べ、ユーコーリプロとしても分散排出への理解は大変にありがたいと語った。

分散排出により適正処理を担保するリサイクル選定業者への排出が促され、不法投棄、野積みは完全に排除される。そしてもうひとつ、部材不足を補うリユース部材の確保を促進するという大きなメリットがある。

コロナ禍による遊技機の部材不足を受けて遊技機メーカー側のリユース部品に対するニーズが急速に高まっており、ユーコーリプロでも昨年春ごろから全力で対応しているという。

「適正処理業者に使用済み遊技機を排出して頂くと、処理だけでなく部品のリユースにもつながります。そういったことまで理解してもらえるよう頑張っていきます」と竹村本部長は最後に意気込みを語った。

新規則機時代まであと半月。これから求められるのは適正処理業者への排出と分散排出であり、ホール側もこの状況を理解し、遊技機の適正な処理を図りたい。

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