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パチンコ・パチスロの総設置台数は直近1年間で25万台も減少、最も減った「大阪府」では唯一の2万台超え

関西を代表するパチンコ激戦区「難波・千日前」

2021年10月1日時点におけるパチンコホールの営業店舗数は、休業・改装中のホールを除くと8173店舗となっていた(編集部調べ)。そこから1年後、2022年10月1日時点では7367店舗となり、直近1年間で806店舗減少しているのは既報の通りだ。

都道府県別で減少ホール数が最も多かったのはやはり「東京都」で72軒。そしてそれに次ぐのが「大阪府」となり63軒減少という集計結果だった。

ちなみに設置台数ベースで見ると、東京都が1万8490台減だったのに対して、大阪府では2万1471台減となり、47都道府県で唯一となる2万台以上の減少となっている。

これは東京都における直近1年間のグランドオープン案件が計9軒あったのに対して、大阪府では計5軒に留まっていた影響も少なからずあったといえよう。閉店したホール数は東京より大阪の方が少なかったものの、新規出店数も同じく少なかったということだ。

1000台クラスの新築店舗『グランキコーナ泉佐野店』のグランドオープンや、西日本最大級となる2000台まで増床させた『123+N布施店』のグランドリニューアルオープンなど盛り上がるトピックスはあったが、日本2位の513店舗を有する「大阪府」としては店舗整理が進んでいる。

●大阪府における2021年10月以降のグランドオープン案件一覧
2021年10月:『グランキコーナ泉佐野店』
2021年12月:『リッチウエル西田辺』
2022年 4月:『ミクちゃんアリーナ泉ヶ丘店』
2022年 4月:『PREMIERE+LAB枚方店』
2022年 4月:『いちえん本舗河内天美店』

一方で大阪府における直近1年間の閉鎖店舗数は66軒となっている。

その中で最も設置台数が大きかったホールが2021年11月23日の営業を以って閉店した『ブラックミクちゃんアリーナ茨木店』で999台。新コンセプトを掲げる1号店として2021年4月にグランドリニューアルオープンを果たしたばかりだったため、閉鎖ニュースには驚かされた方も少なくなかったことだろう。

『ブラックミクちゃんアリーナ茨木店』

なお、当時の店舗HPには「激しい強敵(競合店)との戦いの末、11月23日をもって、この市場より『卒店』する事と致しました。」と記載されていたことでも話題となったものである。

【関連リンク】競合店に破れ「卒店」、大阪府茨木市の『ブラックミクちゃんアリーナ茨木店』が11月23日に閉店

また、本年8月には旭金属熱錬株式会社(アサヒグループ)が自己破産申請の準備に入り、年明け時点では6軒あった経営ホールも全て閉鎖となっていた。

更に(本年すでに16軒の店舗閉鎖が確認されている)キコーナグループでは、大阪府で4店舗を閉めているなど、大手チェーンにおいても店舗整理が進んでいる状況。

本年10月1日時点で大阪府には513軒のパチンコホールが残存しているが、その内127店舗が「300台以下の小規模ホール」だ。来年の今頃には果たして何店舗が生き残っているのだろうか。


コメント:6件 コメントを書く

  1. いい傾向です。メーカーは今まで儲けすぎました。一台50万だ、機歴がどうこうやっていると、いずれ淘汰されるでしょう。今から謙虚になって販売しないと、そのうち見向きもされなくなりますよ。

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  2. 警察が許しているんだよね。こんな機歴抱き合わせ商売。
    公取も摘発しないし、ある意味無法地帯だよね。
    これで健全とか、悪い冗談かと思うね。
    業界人が訴えても改善されないらしく、自浄作用すらないゴミな産業なんだよ。

    どうやらメーカーは、おまえの所に売ってやると言う態度みたいですよ。
    ホールは「○○を何台買いますので、どうか××を何台売って下さいますよう何卒ご配慮下さい。」みたいな感じらしいです。それと限定○○台としたらホールの購買意欲が煽られるようです。もちろん帳尻は客の財布であわせます笑

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