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全日遊連、今年最後の全国理事会を開催 ~12月1日に遊技機撤去について日工組との協議を予定

全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)は18日、東京都港区新橋の第一ホテル東京において、今年最後となる全国理事会を開催した。

警察庁より今月6日に要請のあった「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機の撤去について」の現状報告などが行われた。理事会終了後には記者会見を開き、12月1日に開催を予定する日工組との定期連絡協議会で日工組より回収対象となる機種のリストと回収方法、スケジュールが伝えられる見込みであると明かした。

阿部恭久理事長は理事会の冒頭の挨拶で「検定機と性能が異なる仕様でメーカーから出荷されている可能性があり、該当型式に係わる遊技機については今後、可及的速やかに撤去をすすめていくこととなっている。遊技機の回収にあたっては日工組が主体となり、業界を挙げてすすめていくことになるが、回収にあたっての時期、方法など具体的な内容を現状では皆様にお伝えすることができない。全日遊連としても、日工組との定期連絡協議会を通じて充分に協議し、そこで方向性が出たものについては、逐一報告していく」と述べ、撤去についての具体的な内容は未定であるという現状と、今後の日工組との協議結果を迅速に報告していく方針を示した。また「遊技くぎ」の問題に関する対応では、日工組との協議を踏まえたうえで、6月に決議した「新基準に該当しない遊技機の取り扱いについて」の自主規制と、9月に6団体で交わした「高射幸性遊技機の取扱いについての合意書」の取組みを着実にすすめることを、傘下の組合員に求めた。

理事会後の記者会見で執行部は、11月17日に日工組の執行部と話し合いを持ったこと、そのなかで12月1日開催予定の日工組との定期連絡協議会で回収対象機や方法といった具体的な事柄が日工組より伝えられる予定であると説明。阿部理事長は、「検定時と納品時で釘の状態が異なるということを知ったのは今年6月のこと。それ以来、私は検定と納品が同じ状態の、安心して使える遊技機を出してほしいと、日工組との定期連絡協議会で言いつづけてきた。それ以前には、検定時と納品時で遊技くぎの状態が大きく乖離しているということはまったく知らなかった。メーカーは『ホールがそういう機械を要望するから作ってきた』と言うが、我々が違法機を作ってくれと話した覚えはない。今後については一切不明で、待つというスタンスしか取れない。高射幸性遊技機の撤去とは別次元の話であり、下取りなどで同じ条件になるとは考えていない」と述べた。

また全日遊連の今後の対応について平川容志副理事長は、「警察庁の要請ということであり、我々としても謙虚に受け止めている。ただ回収の仕方が何も見えていない段階で、どうすすめていくのかは誰も考えられない」として、日工組から提案を聞いたうえで、全日遊連としての方針を決めていくという考えを改めて示した。

[2015年11月20日・日刊遊技情報]

全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)

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