本稿では、弊社が独自に集計したデータベースを元に、パチンコ経営企業のランキングを紹介する。
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パチンコ企業の遊技機資産価値ランキング、トップはマルハンで428億567万円
本稿では、弊社が独自に集計したデータベースを元に、パチンコ経営企業のランキングを紹介する。 今回は、 ...
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今回は、グループ全体で保有する遊技機の総設置台数に対する新台購入台数の割合、いわゆる「新台回転率」に着目し、高い順に集計した企業ランキングとなっている。
新台回転率はパチンコ店(企業)がどれくらい新台を購入しているかを示す指標で、例えば総設置台数500台の店舗が1年間に400台の新台を購入した場合は0.8回転、総設置台数1000台の店舗が400台の新台を購入した場合は0.4回転となる。今回のランキングはそれをホール企業ごとに集計した。
この値が高ければ新台入替に力を入れている、逆に値が低ければ新台入替に頼らず遊技機を長期間大事に使っているなど、店舗・企業の営業方針を判断するための材料の一つとなる。
なお、今回のランキングで使用したデータは2020年6月1日から2021年5月31日までの期間に発売された新台を集計したもので、運営店舗5店舗以上のホール企業が対象。また、中古導入であっても発売より1カ月以内での導入であれば新台としてカウントしている点に留意していただきたい。
ここ数年はメーカー団体などが発表している新台販売台数からも分かる通り、1回転を超える企業はまれである。今回の集計においても1回転を超える企業はなかった。
そんな中、ランキングトップは0.99回転で「オーシャングループ」。
同グループは東京都にて『オーシャン』の屋号でパチンコホールを5店舗運営するチェーン企業。運営店舗は全て人の入れ替わりが多い駅前に立地していることも積極的に新台入替を行う要因であろう。
2位は「喜久家グループ」で0.81回転、3位は「山形屋興業グループ」で0.79回転、4位は「日拓グループ」で0.631回転、5位は「安田屋グループ」で0.630回転と続いた。
「日拓グループ」、「安田屋グループ」を除けばトップ10にランクインした企業全て総設置台数1万台以下の中・小規模チェーン。むろん新台購入台数であれば大規模チェーンが上位にランキングされるが、新台回転率で見た場合は中・小規模チェーンが上位となるケースが多い。ちなみに、遊技機資産価値ランキングでトップの「マルハングループ」は0.31回転となっている。
また、パチンコ・パチスロ別の新台回転率では、大半の企業が「パチンコ高・パチスロ低」という傾向が見られた。1位の「オーシャングループ」で0.59回転、2位の「喜久家グループ」で0.57回転、3位の「山形屋興業グループ」で0.63回転と、パチスロにおける新規則機移行が進んでない状況が浮き彫りとなっている。
前述の通り、このランキング上位の企業は新台入替に力を入れている店舗であり、パチンコ・パチスロの新台が好きという人はこのランキングをもとに店舗選びをしてみるのも良いかもしれない。
新台をめっちゃ入れてるホールは金かかってるから回らなさそうやし、中古しかいれへんホールはそもそもヤバそうやし、、、