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2022年のパチンコ業界を振り返る【1月編】旧規則機の撤去期限を迎えて近年最大の閉店ラッシュを見せた

新規則機イヤーとなった2022年。パチンコ業界における長い歴史の中でも節目の1年となったことは間違いないだろう。実に様々な出来事があったものだ。そんな中で今回は2022年1月の出来事を振り返ってみたい。

まずは年明け、お正月営業の終了とともに多くのパチンコホールが第一弾の閉店時期を迎えている。その中にはガイアグループが運営してきた『メガガイア和光店』も含まれ、2021年に続いて同社における閉鎖ラッシュが幕を開けたようにも感じたものだ。(ただし結果的には2022年におけるガイアグループの店舗閉鎖・売却は計8軒に留まり、100店舗の大台を守った点も付記しておきたい。)

ガイアグループ、埼玉県和光市の『メガガイア和光店』を1月10日に閉店

月末に迫った旧規則機の撤去期限を前に、その後も毎日のようにパチンコ店の閉店情報が流れ続ける。その一つが千葉県の『イーグルアール富里店』で、こちらは2021年末に正栄プロジェクトからカクタが事業承継していた店舗だった。そのため一旦閉鎖の上で屋号変更を伴うグランドオープンが予想されるも、結局2022年中には動きは見られていない。

カクタがグループ化したパチンコ店『イーグルアール富里店』(千葉県富里市)が1月16日に閉店

また、M&Aによる店舗譲渡・取得の動きは他にも複数あって、千葉県君津市の株式会社リュウケイが296台の『ドリームタイガー』を傘下に収めていた。なお、周辺にはグループ店舗が2軒存在しているドミナント展開エリアで、同店はGW前に『PRIME-1』としてグランドオープンしている。その際には既存2店舗を閉鎖していて、こうしたスクラップ&ビルドを推進する企業が多かったのも2022年における特徴の一つといえそうだ。

【パチンコM&A】リュウケイ、千葉県君津市のパチンコ店『ドリームタイガー』をグループ化

とにかく1月期は2022年内で最大の閉店ラッシュとなった。経営ホールが無くなりパチンコ事業から撤退した企業も多く出ている。愛知県の株式会社大番もその一つであり、店舗閉鎖の翌日には名古屋地裁・豊橋支部において自己破産を申請したとの報道もなされていたものである。

●愛知県のパチンコ店『ゴールドラッシュ』と『ゴールドアイ』が同日に閉店、経営企業の㈱大番はパチンコ事業から完全撤退の見込み

こうしたニュースが日々聞かれる中で、「エヴァ15~未来への咆哮~」が高稼働を見せていたことは数少ない明るい話題といえるだろう。2021年末に導入された同機は2022年のパチンコ営業を牽引してくれた。中古機相場は後に400万円以上まで高騰したことも話題となったところだ。

【レポート】「エヴァ15~未来への咆哮~」好調で感じるパチスロの「終焉」

一方でパチスロ機の集客は相当厳しい状況が続いていた。そのため1月中には多くのパチスロ専門店が閉鎖されている。『グリンピース新宿本店』のその一つで、「レア台の聖地」としても知られた店舗が惜しまれつつ閉店となっていた。また、長野県の『ジオ スタジアム』においては「現状の6号機ではお客様にスロットの魅力を届けることは非常に難しい」との理由から休業を選択している。

長野県のパチスロ専門店『ジオ スタジアム』が1月31日を以って休業、「現状の6号機ではお客様にスロットの魅力を届けることは非常に難しい」と

結果的に150店舗以上のパチンコホールが閉鎖される中で、グランドオープンを果たした注目店舗が『楽園町田店』だ。旧規則機の撤去期限前となる1月26日にオープン。近隣の強豪ホール『PIA』との実質的な一騎打ちは同地域を大いに盛り上げてくれたものである。

大注目のパチンコ新店『楽園町田店』が1月26日にグランドオープン、当然のように満席スタートを切るが対抗する『PIA』も負けじと超高稼働をみせる

こうして激動の1年は幕を開けた。この頃は特にパチンコ業界「受難の年」という印象が強かったことだろう。2月期編へ続く。


コメント:2件 コメントを書く

  1. ひげ紳士のようなお店だけ残しましょう!あとは消えろ!

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  2. 高知県のセントラルグループ経営店舗もバタバタと閉業すればええのに
    回収しまくって客飛ばしてる状態

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