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営業再開後も「加熱式たばこ」が吸えるパチンコ店が増加、直近2カ月で76%増の127店舗に

2018年7月に成立した健康増進法の一部を改正する法律が今年4月1日より全面施行され、パチンコ店は原則屋内禁煙となった。ただし、加熱式たばこに関しては「発生した煙が他人の健康を損なうおそれがあることが明らかでない」として経過措置が認められており店内に、喫煙しながら飲食・遊技などが可能な加熱式たばこエリアを設置することができる。

とは言っても、店内に加熱式たばこエリアを設置する際は、「入口風速0.2m/秒以上」「壁・天井等による区画」「屋外又は外部の場所に排気」といった技術的基準に加えて、「喫煙することができる場所である旨」「20歳未満の者の立入を禁止している旨」を記載した標識の掲示、そして20歳未満者が立ち入っていないかのチェックなど、ハード面・運用面における様々な対応が求められる。また、喫煙ブースの設置よりも大がかりな工事が必要なこともあり、加熱式たばこエリアの導入はあまり進んでこなかった。

しかし、ここにきて加熱式たばこエリア導入ホールが増えつつある。弊社の「たばこの吸えるパチンコ店検索サイト『パチモク』」に登録されている加熱式たばこエリア設置ホールは6月11日時点で127店舗。前回集計を行った4月16日時点での登録店舗数は72店舗であり、約2ケ月の間に約76%増となる55店舗増えている。

緊急事態宣言に伴う臨時休業中に設置したホールに加えて、6月に入ってからも営業再開後のリニューアル施策として加熱式たばこエリアを設置するホールが全国で出始めている。

編集部では先月25日にツイッターを通じて、ホール関係者を対象に次のようなアンケート調査をおこなった。


「結果を見たい」の77件を除いた58件のうち、約4割が加熱式たばこエリアに関心があると答えている。回答数は少なく全てがホール関係者ではないとしても加熱式たばこエリアに関心を持っている人は一定比率存在すると言えるのではないだろうか。

そんな中、今月6日にグランドオープンした『ピーアーク北千住SSS』(東京都足立区)が業界関係者の注目を集めている。総設置台数261台の通常貸しパチスロ専門店となっており、最大の特徴は景品カウンター周りの28席を除き、店舗の大半となる233席を加熱式たばこエリアとしている点だ。

加熱式たばこエリアは施設の一部という条件があるため、店内を全て加熱式たばこエリアにすることや、事務所を禁煙にして客席を加熱式たばこエリアにすることは認められていないが、禁煙エリアと加熱式たばこエリアの比率は具体的に決められていない。

日本遊技関連事業協会(日遊協)が今年3月に公開したパチンコ店の分煙化に関するQ&Aにはこう記載されている。

Q3〉 加熱式たばこエリアの設置の割合はあるのか?

加熱式たばこエリアの設置割合は「一部」としか出されておらず、具体的な割合は示されていません。常識的にご判断をお願いします。

編集部では、これまでに加熱式たばこエリア設置店舗を数十店舗視察してきたが、禁煙エリアより大きな加熱式たばこエリアを設置する店舗はなかった。そんな中で台数比率でいうと約8割が加熱式たばこエリアという同店のグランドオープンは大きな意味があり、今後、加熱式たばこエリアの比率をギリギリまで高めた店舗は増えてくるかもしれない。

旧規則機の設置期限が延長され、年末くらいまでは新台入替が例年よりも少なくなる見通し。そんな中で、加熱式たばこエリアに集客効果が期待できるのか。設置店舗の稼働調査などを通じて、引き続きウォッチしていきたい。

なお、改正健康増進法の規制を上回る内容を受動喫煙防止対策条例で規制する自治体もあり、その一例として兵庫県では「加熱式たばこ専用エリア」の設置が認められていない。


コメント:14件 コメントを書く

  1. 加熱式タバコは生ゴミの臭いするから近くで座れると気分悪い
    本当臭い

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  2. クサイんですけど。

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