自称「アイドル店長さあにゃ」が追及するマルハンイズム

水着もいとわない写真集

当然ながらホールでの対応はアバターではなく、実在する〝さあにゃ〟さんやスタッフたちが担う。ホールのあちこちでみられるアバターとご本人をみくらべた男性客からは、「ぜんぜん似ていない」との評価が下されているようだが、顧客対応をめぐる方針は実に明確。

「多くのお客さまに気もちよく楽しんでもらえるよう、ほかのお客さまへの暴言、女性スタッフに対するセクハラ、遊技台を壊すといった行為は絶対に許しません！」

最低限のマナーを守れない相手には出入り禁止も含めて毅然とした姿勢で臨むという。顧客たちの安心・安全はもとより、スタッフにとっても働きやすい「アットホームな店づくり」が〝さあにゃ〟さんの信条だ。スタッフたちもこの信条を共有し、顧客への丁寧なあいさつを欠かさない。新人スタッフがおこなう自己紹介も顧客とのコミュニケーションを深める大切な一歩になっている。

くわえて同店では、ツイッターの閲覧者ともコミュニケーションをはかる目的である企画に取り組みはじめた。それが〝さあにゃ〟さんの画像を１冊にまとめる写真集の作成だ。完成時期は未定ながらいずれ来店客に無料で配る計画なのだという。撮影地は〝さあにゃ〟さんが訪れた場所やさまざまな体験をしているシーンなどなど。シチュエーションにあわせたファッションにも注目したい。いまはパープルのベストと黒いパンツが〝さあにゃ〟さんの定番アイテムだが、写真集では水着姿の披露もいとわないつもりらしい。どのような仕上がりになるかは完成を待たなければならないものの、こうした遊びごころもマルハンイズム。

「八千代東店をアイドルのファンたちがたくさん集まるアキバのようにしたい！」

こう意気込む〝さあにゃ〟さんと同店の今後が楽しみだ。