ホール4団体による誓約書確認機関のリリースによると3月上旬時点で21世紀会決議を遵守していないとの通報が380件あり、251店舗は既に撤去未履行として全機連へ通知が行われている。都道府県別の内訳をみていくと全国で最も多いのは茨城県の66店舗で、茨城県内222店舗のうち29.7%と高い数値となっている。
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本稿では2月26日金曜午後に茨城県つくば市内でも特に競争が苛烈な上横場周辺店舗を視察した。
『マルハン』『麗都』『ビックマーチ』のみつどもえ
『マルハンつくば店』や『麗都つくば』、『ビックマーチつくば本店』など大手グループや有力な地場企業の店舗が立ち並ぶ同エリアは周辺3キロメートル圏内に6店舗が立地。国道354号線や408号線、県道19号線の「サイエンス大通り」など市街地から連なる大通りによってそれなりの交通量がある。なお、『オークラウィン』については翌27日土曜の新装を予定して店休となっていたが、基本的には上横場周辺に1キロ圏内で林立する『マルハン』『麗都』『ビックマーチ』のみつどもえである。
店舗別の稼働率はそれぞれ30%程度とほぼ横並びとなっており、客数は『麗都』が上回るも通常貸玉で見れば『マルハン』が上位、低貸玉パチンコは『ビックマーチ』がわずかに上回る客数と三者三様である。
このうち『麗都』と『ビックマーチ』では自主的な撤去期限を超過した一部旧規則機、特に「沖ドキ!-30」の設置を継続しており、店舗HP等にも掲載されている。
どちらの店舗でも同機はパチスロコーナーで一番目立つ入口近くの島に設置されており主力機として通常貸玉機種の中で最も客付きが良い。とはいえ稼働状況は『麗都』が44台‐12人で稼働率27.2%、『ビックマーチ』は37台‐15人で40.6%と都市部の店舗や大量設置店舗のような賑わいはない。
県内には他にも一部の旧規則機を継続設置している店舗が多数あり、他の都道府県のように設置店舗までわざわざ打ちに行く必要がない為だと思われる。とはいえ「沖ドキ!-30」を含む期限超過機種の客付きが新規則機を上回っていることは確かであり、撤去されればみつどもえの状況に変化が出るのは想像に難くない。
期限超過機種を設置していない『マルハン』も設置機種や入替の多くがまだ設置可能な旧規則機となっており、大手であっても新規則機だけでは対抗できないのか。決議を順守しているホールの新規則機移行に大きな影響を与えている。
早期撤去に向けた動きもあるようだが既に他地域よりも長く設置しているほか、全国的な撤去スケジュールに同期した新台導入との兼ね合い等、問題は多数残っている。
「沖ドキ!」以外にも期限超過する機種は存在する
また現在、通報が確認されていると思われるホールのほとんどは「沖ドキ!-30」が槍玉に挙げられているものの、その他の1月中旬に自主的な撤去期限を迎えた旧規則機を設置継続している店舗も多数存在している。『マルハン』や『キコーナ』といった全国チェーンのグループ店舗ではしっかりと撤去が履行されているが、今回視察した他の小規模店舗では低貸玉に撤去対象機種が置きっぱなしになっていたりと店舗側も高射幸性機や「沖ドキ!-30」以外の撤去対象機を認識していないのではないかと思われる節が見られた。
設置台数や出玉性能の高さから「沖ドキ!-30」ばかりが設置継続の問題に取り上げられているが、その他期限超過の少台数設置機種についても同様に撤去の履行や通報を早急に進める必要がある。
法的に問題無い。むしろ自主規制って名目で圧迫する方がよっぽど問題なんだがな。
凱旋と沖ドキばかりに焦点を当てた報道ばかりだから、今回の誓約書のまずい点がわからなくなる。今年認定が切れる分を毎月15%ずつ外すのを守りなさいといっても、旧基準機と新基準機を比較すると旧基準機の方が性能が上なのだから、新基準機を入れて新基準機を外し、11月末に向けて倉庫で保存しておくことになる。しかしこれをやると毎月15%ずつ外すことなんて出来ない。こうした難点を抱えた業界自主規制なのに一向に微調整されないし、問題点を指摘しても報道規制をかけて記事にしない。パチンコマスコミの業界団体擁護はおかしいレベルである