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【7月のパチンコ業界動向まとめ】繁忙期近づくも、グランドオープンは例年以下

7月22日にグランドオープンした『1:BAN』(大阪府高槻市)

緊急事態宣言の再度発出・再拡大と感染者の増加に歯止めがかからないものの、パチンコホールは夏季の繁忙期に向けて徐々にリニューアルやオープンが増加した。また本年は時節柄、五輪に関連した休憩室の拡充といった改装も目立つ。しかしながら件数自体は昨年をさらに下回る見込みであり、屋号変更も含むグランドオープンに至っては過去最低クラスとなっている。

利益を出し辛い状況が続くなかでヒット機が多数出てきているパチンコについては利益を取る動きが加速して粗利が上昇。一方でパチスロは新規則機への移行すら停滞している。

機種関連では、7月上旬発売のパチンコ新台「Pスーパー海物語 IN 沖縄5」が約8万台導入されているほか、6月導入の準新台「P牙狼月虹ノ旅人」が引き続き大ヒットを飛ばしており稼働状況は持ち直している。特に「牙狼」は台数不足から取り合いが発生しており中古価格は300万円超まで上昇。年末には増産や別バージョン機の導入も見込まれるものの、世界的な半導体不足の影響もあってなお不足が懸念される。

パチスロ関連では、新規則機比率が6月末時点でも約56.8%と全国的に遅れが目立っているほか、新台の販売・稼働状況も厳しい。適合率の低迷に販売機種の不足、新規則機への不信とパチスロ減台・パチンコ増台の流れもトレンドだ。

トップニュース再録

新規則機の設置比率、2カ月連続で目標値に達せず
https://johojima.com/pachinko_news/post-185722/
全日遊連は15日、メーカー・販社団体がまとめた6月末時点における「新規則機『設置比率』の進捗計画」および「県別 新規則機 設置比率(都道府県順)」を各都府県方面遊協に送付した。文書によると、6月末時点における新規則機の設置比率は66.0%に留まり、5月に続いて目標値(70.0%)に届かなかった。遊技機別では、パチンコが約72.0%、パチスロが約56.8%と依然としてパチスロの移行が遅れている。

7月の主なニュース

・7月1日
パチスロ適合率が10%台まで下落 ~保通協型式試験6月
https://johojima.com/pachinko_news/post-184348/

パチンコ2型式が新たに適合、受理件数は今年最多の11件 ~GLI Japan型式試験6月
https://johojima.com/pachinko_news/post-183973/

アンダーツリーグループが『アプリイ』11店舗をグループ化、運営パチンコ店は164店舗に
https://johojima.com/pachinko_news/post-184947/

マルハン、2年連続で「ホワイト企業認定GOLD」を取得
https://johojima.com/pachinko_news/post-184715/

セントラルグループ、ワタナベプリントのパチンコ店5店舗をM&Aにより承継
https://johojima.com/pachinko_news/post-184319/

・7月2日
8月7日は「スロット・ハナビの日」、ユニバーサルが記念日に制定
https://johojima.com/pachinko_news/post-185045/

・7月7日
出玉性能・広告宣伝・イベントは「ぱちんこ関連のギャンブル等依存症の原因になるとは言えない」 日遊協の依存問題防止研究会が報告
https://johojima.com/pachinko_news/post-183801/

・7月8日
曽我部会長「ワクチン接種が経済回復への起爆剤になる」 ~全遊振がウェブセミナー開催
https://johojima.com/pachinko_news/post-185415/

・7月16日
「パチンコホール」の売上高、前年同月比プラス213.8% ~経産省、5月特定サービス産業動態統計を発表
https://johojima.com/pachinko_news/post-185803/

日遊協が理事会、遊技機の大型化に関する検討会などについて報告
https://johojima.com/pachinko_news/post-185806/

日遊協の西村拓郎会長

・7月21日
全日遊連、パチンコ・パチスロ依存問題基礎講座eラーニングの活用呼びかけ
https://johojima.com/pachinko_news/post-186051/

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