『BIGディッパー門前仲町店』がグランドオープンに向けて現在準備を進めている。同店は今夏まで営業していた『M・FACTORY』(369台)をメビウスグループがM&Aにより取得したパチンコホールだ。東京メトロ東西線の「門前仲町駅」を出てすぐの場所に位置している。
なお、同駅から東西線で2つ進むと「日本橋」、そして「大手町」へと続く。故に都心部までのアクセスは抜群なのだが、いかんせん地価も高く(人口密集地域である江戸川区などと比べると)商圏範囲の人口ボリュームは脆弱と言わざるを得ない。そんな同駅の周辺は、パチンコホール不毛の地と呼んでも大袈裟ではないことだろう。大半の店舗が昔ながらの小規模ホールとなっており、閉鎖によって年々その数を減らしている状況だ。
現時点で営業しているパチンコホールは「門前仲町駅」で2店舗のみ、そしてお隣の「木場駅」周辺で3店舗だけとなっている。2021年10月27日(水)の14時頃に視察した際には、5店舗の合計客数はわずか282人だった。なお、4円パチンコ・20円パチスロの通常貸玉営業に限ると、その数は更に減って167人となる。
そうした数少ないユーザーをほぼ独占してきたのが『門前仲町スターダスト』である。総設置台数501台は市場内で最多規模となり、積極的な新台導入も相まってハード面で他店を圧倒。地域一番店の座に君臨してきた。ちなみに、経営企業である「山形屋興業グループ」が運営している11店舗の中でも最大の旗艦店舗と称せることだろう。永らく4円・20円の通常貸しのみで営業していた点も特徴的だったが、さすがに集客に苦慮したのか。1円パチンココーナーを新設した際には少々驚かされたものである。
そして、今後グランドオープンする『BIGディッパー門前仲町店』は、『門前仲町スターダスト』のほぼ真横という位置関係だ。そのためターゲットは実に明確であり、文字通りの一騎打ちが繰り広げられることだろう。「スターダスト」側にとっても引けない戦いである。新店のオープン後には、是非一度訪れてみることをおススメしたい。