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全日遊連・全国理事会で警察庁保安課の松下課長が講話(全文掲載)

次に、ぱちんこ営業に絡む違法な事犯についてです。

遊技機の不正改造事犯や賞品買取事犯について、昨年も検挙された事例がありました。これらの事犯は、型式試験による射幸性の適正管理を侵害する事犯であり、また、賭博との一線を画す上で根幹となる規制に違反する事犯であり、警察として厳正に対処する方針に変わりはありませんが、業界として、こうした違法行為が発生しないよう、様々な取組を継続してくことが重要と考えています。貴連合会においては、引き続き、全国の組合員に正しい知識の浸透を図るとともに、業界をリードして不正の排除に尽力されることを期待しています。

この点、遊技産業健全化推進機構の活動は、不正の排除に大きな役割を担っていただいてます。具体的には、無通告で随時ホールへの立入りを行うことで営業者の緊張感を保たせるとともに、不正改造の疑いがあれば都道府県警察に通報するなどの取組を通じ、業界からの不正排除を図っています。警察としては、今後も機構と連携しつつ、健全化のための取組を推進していきたいと考えていますので、引き続き、業界全体で機構の活動への協力・支援をお願いします。

次に、撤去済み遊技機の廃棄処理問題についてです。

経過措置期間が満了した旧規則機については、営業所から撤去された後、倉庫等に保管された状態になっているものが一定数あると聞いています。不正な廃棄処理に対する世間の目が厳しくなっている中、仮に旧規則機が不適正に処理されるという事態が起こり、世間に明らかになれば、業界として大きなダメージを受けることになります。各ホールにおいて、保管している旧規則機の台数を確実に把握し、適正な廃棄処理が行われるよう、引き続き業界としての取組をお願いします。

業界においては、地方自治体や地域社会と連携して、多岐にわたる社会貢献活動をされていると承知しています。例えば、ホールの防災拠点化や防災備品の備蓄等の取組は、近年激甚化・頻発化している自然災害への備えとして非常に重要なものであり、地域社会の安全・安心につながるものであります。こうした取組は、業界に対する世間のイメージの向上にも資すると考えています。引き続き、関係機関等との連携も図りつつ、さらにはESGの観点にも配意しながら、多様な社会貢献活動を推進されることを期待しています。

また、コロナ対策をはじめ、電力ひっ迫に伴う節電対策、マイナンバーカードの取得促進、消費税インボイス制度の登録促進等、政府からの様々なお願いについても真摯に受け止め、対応していただいていることに対し、この場をお借りて感謝申し上げます。

先ほど来いくつか申し上げてきましたが、貴連合会では、ぱちんこ営業の健全化に向け、あるいは、時代の変化に即したぱちんこ営業のあるべき姿等について、日々様々な議論を交わしていることと思います。想像するに、各組合員には様々な御意見がある中、業界として同じ方向を向くため複雑な思いで議論に参加されている方もいらっしゃるのだろうと思います。その中で、一部の方々が健全化の旗印を降ろしてしまえば、業界としてのまとまりが失われ、業界全体の健全化に向けた取組が後退し、業界全体にとっても、個々の組合員にとっても、良い結果が生まれるとは思いません。是非、中長期的な視点をもちつつ、業界が一つにまとまり、全体として良い方向に向かっていただくことを切に期待する次第です。警察としては、今後とも、業界の意見や要望に真摯に耳を傾けながら、業界の健全化に向けた取組についてしっかりと支援をしていきたいと思います。

結びに、貴連合会の益々の御発展と皆様方の御健勝、御多幸を祈念いたしまして、私の話を終わります。御清聴ありがとうございました。


コメント:2件 コメントを書く

  1. 業界こわれるわ

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  2. 不正防止を必ず言わないと、クギ曲げてもよいと曲解するクズ業界だもんで
    なんで摘発の話しなかったかというと前課長の仕事だったという縦割り構造そのもの
    松下じゃダメだ、今年のパチ屋は不正事案が増えるだろう

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