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2022年のパチンコ業界を振り返る【3月編】ホール経営企業の破綻が続く中で「金相場の急騰」や「地震被害」も

『サムライSLOT』

新規則機イヤーとなった2022年。パチンコ業界における長い歴史の中でも節目の1年となったことは間違いないだろう。実に様々な出来事があったものだ。そんな中で今回は2022年3月の出来事を振り返ってみたい。

依然としてパチンコ店の閉店ラッシュが継続し、多くのホールが市場からその姿を消していった。と同時に、廃業を選択する企業も目立ち始めたのがこの頃である。埼玉県のコラフル株式会社ではパチスロ専門店『サムライSLOT』を運営してきたが、2月24日を以って閉店。その後、店頭には「破産手続き開始の申立て」を3月6日に行う旨の告示書が貼りだされていたものだ。

埼玉県草加市のパチンコ経営企業『コラフル㈱』が破産申立てへ、翌日に新台入替を告知しながらも急転直下・廃業に

事業構造の見直しに迫られたのは何処も同じ。それは業界最大手も例外ではなく、3月13日の営業を以って『マルハン掛川店』が閉店となっていた。これがマルハングループにおける本年最初の店舗閉鎖であり、結局2022年の1年間で計6店舗を閉じることとなっている。

業界最大手がコロナ禍以降に閉鎖したパチンコ店は8軒目、静岡県掛川市の『マルハン掛川店』が3月13日を以って閉店に

また、コロナ禍以降は財政悪化や心理的不安などから世界的に金が買われ、金相場が高騰していたことは周知の通り。そこにウクライナ情勢も加わったことで更なる急騰を招いてしまった。結果的に、東京都内のパチンコ店が提供する金地金賞品については3月8日および3月10日より立て続けに値上げされることに。

ウクライナ情勢に伴い金地金取引価格が急騰、都内のパチンコホールが「金賞品」を3月10日よりまた値上げ

3月にグランドオープンを果たした注目店舗としては『スーパーD’ステーション新開地店』が挙げられる。2021年3月に閉店した「ラウンドワン新開地店」跡地での新築店舗となっており、総設置台数1014台を誇る巨艦ホールとしてオープンした。関西人にとってはあまりなじみのないホール企業だが、全国に店舗展開する有力チェーンの新店とあってユーザーからの期待値は相当高いと感じられたものだ。

1014台の巨艦パチンコホール『スーパーD’ステーション新開地店』がグランドオープン、オープン当日は商圏内のパチンコ人口が激増

一方で3月16日には宮城県や福島県にて震度6強の地震が発生。その影響で多くのパチンコホールが臨時休業を余儀なくされた。福島県を中心に47軒ものパチンコホールを運営している「ニラクグループ」では、福島県内の3店舗が営業休止となっていたもの。

引き続き強い揺れに備えを、ニラクグループの3店舗で営業休止を告知するなど計12軒のパチンコホールが臨時休業を継続中

また遊技機関連では、2021年9月に検定通過が確認されていた「Sあかばなぁ/AA」というパチスロ機が3月23日に全国初導入されている。メーカーは宮崎県えびの市に本社を置くLUX株式会社。こちらは初めて目にする新規メーカーの登場ということで、業界メディア等では大きな関心を持って伝えられたものだ。

新規メーカー「LUX株式会社」のパチスロ新台「Sあかばなぁ」が3月23日より導入開始、ゲーム性は「リノタイプ」か

このように3月期は明るい話題もあったが、まだまだ閉店・廃業が続く厳しい状況であった。ただし近隣の競合店が閉鎖されていくことで「残存者利益」を享受するホールが出始めたこともまた事実。生き残りさえすれば何とかなる、そんな希望が徐々に見えてきた時期でもあったといえるかもしれない。4月期編へ続く。


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