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2022年のパチンコ業界を振り返る【9月編】リゼロ21万発という遊技機トラブルもあった中で新たなステージへ向けて動き出す

京都府のパチンコ企業「㈱デ・マッセ」がアミューズグループの一員に。写真は『デ・マッセ河原町店』

新規則機イヤーとなった2022年。パチンコ業界における長い歴史の中でも節目の1年となったことは間違いないだろう。実に様々な出来事があったものだ。そんな中で今回は2022年9月の出来事を振り返ってみたい。

お盆休みを終え閉鎖されるパチンコ店が激増した中で、廃業となる経営企業も顕在化している。大阪のアサヒグループに続き、神奈川県の㈱新清でも自己破産の申し立てが行われていた。同社では経営3店舗を全て8月後半に休業しており、そのまま事業の継続を断念している。

神奈川県のパチンコ企業「㈱新清」が自己破産の申し立てへ、『シンセー八億』の屋号で3店舗を経営していたが8月後半に全て休業していた

また北海道の太陽グループが2022年9軒目となる店舗閉鎖で、経営ホール数はコロナ前の半分まで減少。一気に事業のスリム化を推進している。なお、同社における2022年の閉鎖ホール数は最終的に11軒に上っていた。

太陽グループが本年9軒目となる店舗閉鎖で経営ホール数はコロナ前の半分に、北海道北見市のパチンコ店『パーラー太陽本町店』が9月11日を以って休業

こうして閉店ニュースが続く中で、事業規模の拡大を図る企業もむろん出ている。大阪府を中心にパチンコホールを展開する有力チェーン「アミューズ」グループもその一つだ。同社の代表取締役である岩谷東明氏は2022年9月8日を以って、京都府のパチンコ企業である「株式会社デ・マッセ」の代表に就任したことを発表している。これにてグループ全体での経営ホール数は合計27店舗まで拡大することに。1都2府5県にまたがる一大チェーンとなった「アミューズ」グループについては、今後ますます注目が高まることだろう。

京都府のパチンコ企業「㈱デ・マッセ」がアミューズグループの一員に加わる、1都2府5県にまたがり経営ホール数は合計27店舗まで拡大

メーカー関連では、高尾が東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行ったのは2022年5月30日のこと。その後、9月5日にオーイズミが(民事再生手続において提出する再生計画案が認可決定を受けること等を条件に)スポンサーとして再生支援することを決議し、スポンサー契約を締結していた。

オーイズミ、パチンコメーカー・高尾との民事再生支援に関するスポンサー契約を締結

9月の出店案件としては「フェイス」グループも忘れてはいけないところ。福岡県を中心にパチンコホールを展開する同社は、全国で計21店舗を営業中だった。そして正栄プロジェクトが運営していた『ノースイーグル』(560台)と『サウスイーグル』(560台)のツイン店舗跡地へ、『メガフェイス1120豊崎』の新規オープンを果たしている。沖縄県への初進出ホールとしても注目された店舗だった。

大注目のパチンコ新店『メガフェイス1120豊崎』が9月10日にグランドオープン、フェイスグループにおける沖縄初進出ホールがいよいよ始動する

そして、9月期におけるパチンコ新台以上に大きな話題となったのが、この時期に増台された「Pリゼロ」である。同機について、一撃で21万発出たらしい!などとSNS上で大きな話題となっていた。故障かバグか、掲示板などでも騒動になっていたのは記憶に新しいところだろう。ちなみに2022年に情報島へ掲載された記事の中で最も反響の大きかったのがこの話題であった。

「リゼロ21万発」という遊技機トラブルについて、福岡県のパチンコ店『ワンダーランド柳川店』がお詫びと丁寧な説明を店舗ブログに掲載

また、スマスロの導入開始まで2カ月間を切り、ホールのアピールも本格的に顕在化し始めていた。期待と不安が交錯しつつも新たなステージへ向けて動き出したのが9月期だったといえよう。10月期編へ続く。


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