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2022年のパチンコ業界を振り返る【12月編】西日本エリアを中心に多くの新店が誕生して生き残り競争は更に激しさを増す

『ハイパーアロー美原店』

新規則機イヤーとなった2022年。パチンコ業界における長い歴史の中でも節目の1年となったことは間違いないだろう。実に様々な出来事があったものだ。そんな中で今回は2022年12月の出来事を振り返ってみたい。

12月5日からスマスロの本命機種とも言われた「エリートサラリーマン鏡」の導入も始まり、まずは第1弾・4機種が出そろった。6万台近くのスマスロが市場投入された格好だが、市場全体に125万台のパチスロ機があることを考えれば設置比率は5%以下。まだまだこれからといったところか。

そんな中で1店舗に100台以上のスマスロを設置済みのホールも複数出ているなど、店舗間の格差は当然大きい状況である。ちなみに茨城県つくば市の『レイト平塚』に至ってはパチスロ機277台に対してスマスロの導入総数が101台にも上り、設置比率は約37%という数値をマークしていた。

【パチンコ狂の詩】約45%のパチンコホールが既にスマスロを導入済み、希少価値は思っていたよりも小さそうだ

一方で、今春に導入予定とされるスマパチについても、ようやくほんの少し動きが出始めている。大一商会の直営店『大一岩塚店』にて「e神・天才バカボン~完熟SPEC~」のフィールドテストが開始された。

現地へ見に行くと、上皿・下皿がなくなり、見た目はかなりスマート。各台計数機とさほど変わらないのではと思っていたが、利便性は上がっていると感じられた。持ち玉遊技になった時、各台計数機だと上皿に玉がなくなる度に再プレイボタンを押さなければならないが、スマパチだとその手間が省ける。

また、従来機は貸玉ボタンを押してから打ち出し可能となるまでに多少のタイムラグがあるが、スマパチだと貸し玉ボタンを押すとすぐに打ち出しが可能となるため、「Vを狙え!」の時に玉がなくなりV入賞を逃してしまうというようなケースはスマパチだと減るのではないだろうか。

【編集部ウォッチ】各台計数機よりも利便性は向上している、大一直営パチンコ店『大一岩塚店』でスマパチ「e神・天才バカボン~完熟SPEC~」を打ってきた

その他では、12月期には当然ながら多くの新店がグランドオープンを果たしている。東日本では12月13日にオープンした『やすだ柏店』辺りが注目ホールだったといえるだろう。2022年末は西日本エリアでの新店が多く、『nikko津山店』(岡山県)や『デルパラ7山口店』(山口県)、『メガフェイス1070菊陽』(熊本県)など巨艦ホールが目白押しだった。

12月13日にグランドオープンしたパチンコ店『やすだ柏店』は広範囲からの集客で満席スタートを切る、対抗する「マルハン」も80%超の客付きだった

その中でも大阪府堺市の美原区において12月22日(木)にグランドオープンを果たした『HYPER ARROW 美原店』は圧巻の客付きを見せていた。同店は国道309号線と府道36号泉大津美原線の交わる下黒山交差点南側の角地に立地。近隣では大型商業施設「ららぽーと堺」が2022年11月にオープンしたばかりと吸引力の高いエリアである。大阪府を中心に店舗展開する「平川商事」グループにおいて新たな旗艦店舗となりそうだ。

堺市美原区に大型パチンコホール『ハイパーアロー美原店』がグランドオープン、初日はほぼ満席の順調なスタートを切る

こうして比較的明るい話題が多かった12月期であるが、依然として「くぎ曲げ」や「自家買い」の疑いでパチンコ店が書類送検されるというニュースも流れている。また遊技機メーカーの「高尾」は2023年2月28日をもって全営業拠点を閉鎖するなど、再編に向けた動きは本年も続くことだろう。

近年最大級の閉店ラッシュとなった2022年には結局770店舗が市場からその姿を消した。残るパチンコホールは7200軒ほどまで減少。間もなく「7000店舗」割れというラインまで近づいてきている。2023年末には果たして何軒のホールが生き残っているだろうか。本年も業界動向を注視していきたい。


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